東京株式(大引け)=172円高、米株高を受け4日ぶり反発も上値に重さ

大引けの日経平均株価は前営業日比172円05銭高の3万7780円54銭と4日ぶり反発。プライム市場の売買高概算は16億4014万株、売買代金概算は3兆9340億円。値上がり銘柄数は1008、対して値下がり銘柄数は562、変わらずは67銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大きく水準を切り上げたことで投資家のセンチメントが改善した。朝方高く始まった後も次第高の展開に。外国為替市場でドル高・円安に振れたこともポジティブ視された。しかし、日経平均は一時500円を超える上昇を示したものの3万8000円台では戻り売り圧力が強く、その後は上げ幅を急速に縮める地合いに変わった。トランプ米政権の打ち出す相互関税は品目や対象国が絞り込まれる可能性があることが伝わり、関税政策に対する過度な懸念が後退したものの、引き続き警戒感は根強く、目先筋の利益確定売りが上値を押さえた。大引け時点で値上がり銘柄数はかろうじて1000を超え全体の6割強を占めた。一方、売買代金は3兆9000億円台と低調で2営業日連続で4兆円台に届かなかった。
個別では、前日に続き売買代金トップとなったフジクラ<5803.T>が後半伸び悩んだものの続伸して引けたほか、ディスコ<6146.T>が値を上げ、トヨタ自動車<7203.T>もしっかり。ファーストリテイリング<9983.T>も堅調。三菱地所<8802.T>が物色人気となり、ディー・エヌ・エー<2432.T>も買い優勢。低位のダブル・スコープ<6619.T>が値を飛ばし値上がり率トップとなったほか、ミマキエンジニアリング<6638.T>も急騰した。ネクソン<3659.T>、MonotaRO<3064.T>なども大幅高。レノバ<9519.T>の上昇も目立つ。
半面、三菱重工業<7011.T>が冴えず、アドバンテスト<6857.T>も朝高後に一転して下値を探る展開に。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも売りに押された。キオクシアホールディングス<285A.T>も安い。アンビスホールディングス<7071.T>が急落、愛知製鋼<5482.T>も大幅安。三井E&S<7003.T>が下値を試し、エス・エム・エス<2175.T>も下落した。JX金属<5016.T>も利食われた。
出所:MINKABU PRESS
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