日米金利差着目が継続

著者:菊川弘之
投稿:2012/08/16 10:12

追加緩和策の行方を見極め段階

 本日は、米新規失業保険申請件数、住宅着工およびフィラデルフィア連銀製造業サーベイが注目。

 米追加緩和策の行方を見極めようと、FOMC議事要旨(8/22)およびジャクソンホールにおけるバーナンキFRB議長講演(8/31)に向けて、個々のマクロ経済指標に注目が集まる。

 本日分に関しては米景気の焦点として、ISM製造業景況指数が景気拡大を示す50を超えるか否かをみる上で、フィラデルフィア連銀サーベイの注目度が高い。住宅関連指標は全体として回復基調が続いているが、月次変動への注目度はさほど高くない。新規失業保険申請件数は雇用統計との連動性から注目度が高いものの、次回8月分雇用統計の計上期間である「12日を含む週」には該当しない事で注目度は劣る。

 本日の米経済指標が大幅悪化を示さなければ、拡大を続けている日米金利差に反応する地合いが継続する見通し。
菊川弘之
日産証券調査部 主席アナリスト
配信元: 達人の予想