8月は円高傾向が高い時間帯

著者:菊川弘之
投稿:2012/08/01 09:25

週末にかけてのイベント待ち

本日はFOMCに加えて、米・英・中の製造業PMI、米ADP雇用統計などが注目材料。引き続き米経済指標は強弱交錯・まだら模様だが、FOMCの想定範囲内で、現時点での政策変更には繋がらない可能性。追加緩和期待は、先週の米Q2GDP上振れを受け若干後退している状態でもある。政策変更なしが確認されれば、ある程度織り込まれているとはいえ一時的にリスク市場は失望反応を見せるだろう。ただし、ドル円は米国債利回り上昇につれて反発する可能性もあるか。安値では介入警戒感が下値を支えるだろう。
 8月のドル円は、2000年以降を振り返ってみると、円高傾向の強い月である。特に日本のお盆に当たる中旬に向けて円高が強まる傾向が確認でき、一目均衡表の雲のねじれもその辺りに位置する。用心したい。
菊川弘之
日産証券調査部 主席アナリスト
配信元: 達人の予想