アジア株 上海株は軟調、MLF金利据え置きでやや失望感、週末の非製造業PMIは50死守できるか

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/08/26 14:20
アジア株 上海株は軟調、MLF金利据え置きでやや失望感、週末の非製造業PMIは50死守できるか

東京時間14:02現在
香港ハンセン指数   17745.76(+133.66 +0.76%)
中国上海総合指数  2849.61(-4.89 -0.18%)
台湾加権指数     22248.57(+90.52 +0.41%)
韓国総合株価指数  2693.87(-7.82 -0.29%)
豪ASX200指数    8079.40(+55.48 +0.69%)
インドSENSEX30種  81731.63(+645.42 +0.80%)

アジア株はまちまち。

香港株は0.76%高、約5週間ぶり高値をつけている。九龍倉置業地産投資や新世界発展、新鴻基地産発展、恒基兆業地産、龍湖集団など不動産株が総じて上昇。医療品やハイテク、エネルギー関連も軒並み上昇している。米国の9月利下げが確実視されているうえ、年内の追加利下げ期待も広がっている。香港は金融政策を米国に連動させているため、米国が9月利下げなら香港も追随して9月に基準金利を引き下げる。

上海株は軟調、中国経済の先行きに対する悲観的な見方が広がっている。
先日、モルガンスタンレーが中国株の目標を引き下げたが、野村もMSCI中国株を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に引き下げた。中国人民銀行はきょう、1年物の中期貸出制度(MLF)金利を2.30%に据え置いた。当初15日に公表される予定だったが今日に延期されたことから、金利を引き下げるのではないかとの期待が一部で広がっていた。そのため、据え置き受けやや失望売りが広がっている。

一方、人民元の下げ止まりはポジティブ材料。9月米利下げとの見方からドル売りが強まっており、オンショア人民元が対ドルで今年1月以来の高値をつけている。オフショア人民元も対ドルで3週間ぶり高値をつけている。

今週は中国7月の工業企業利益のほか、8月製造業PMIと非製造業PMIが発表される。非製造業PMIは7月まで19カ月連続で好不況の分かれ目である50を上回った。7月は50ちょうどまで縮小すると予想されている、節目の50を割り込んだ場合は失望売りが加速する恐れがある。製造業PMIは前月比ほぼ横ばいの見通し。

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)