午前:債券サマリー 先物は反発、想定内の国債買い入れ減額計画などが買い手掛かり

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/08/01 11:38
 1日の債券市場で、先物中心限月9月限は反発。前日に日銀が公表した国債買い入れ減額計画が市場の想定内だったことや、前日の米債券高を手掛かりとした買いが優勢だった。

 日銀は31日まで開いた金融政策決定会合で利上げを決め、月間の長期国債の買い入れ予定額を原則として毎四半期4000億円程度ずつ減額し、2026年1~3月に3兆円程度とする計画も決定した。市場ではコンセンサスに沿った内容と受け止める向きが多いほか、国債市場の動向や機能度を点検したうえで必要と判断すれば計画を見直すこともあり得るとしていることが買いにつながったもよう。また、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、「9月の利下げ開始もありうる」などと述べたことから米長期債相場が5日続伸(金利は低下)したことも国内債の追い風となり、債券先物は一時143円06銭まで上伸した。

 午前11時の先物9月限の終値は、前日比30銭高の143円02銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.020%低下の1.025%で推移している。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ