ダウ平均は大幅反発 前日の急落を解消 米GDPが予想上回る=米国株

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/07/26 03:06
NY株式25日(NY時間13:55)(日本時間02:55)
ダウ平均   40215.93(+362.06 +0.91%)
ナスダック   17447.19(+104.78 +0.60%)
CME日経平均先物 38230(大証終比:+500 +1.31%)

 きょうのNY株式市場、ダウ平均は大幅反発。上げ幅は一時584ドルとなり、前日の急落を解消している。IT・ハイテク株も序盤は前日の流れを受けて売りが強まり、ナスダックは一時1.8%の大幅安となったものの、その下げを解消している。

 この日発表の第2四半期の米GDP速報値が年率換算で2.8%のプラス成長と予想を上回った。個人消費も予想を上回った。この結果を受けて景気減速への懸念が後退し、米株式市場はポジティブな反応を示している。

 IT・ハイテク株は買い戻されてはいるものの、上値が依然として重い雰囲気だが、FRBの9月の利下げ期待が強まる中で、小型株や出遅れ銘柄に資金が移動する、いわゆるローテーションが本日も見られている。

 一方、IT・ハイテク株については、買われ過ぎの市場において遅すぎた調整との声も出ている。「少なくとも短期的にはAIが収益性や生産性の面で何をもたらすかという点で懐疑的な空気が漂っている。AI関連の業績についてより確証が得られるまで、IT・ハイテク銘柄はしばらく苦戦を強いられるだろう」といったコメントも聞かれた。

 一部の大手IT・ハイテク企業は予想を下回っていたが、これまでのところ決算は全体的に好調で、投資家の熱意を支えている。S&P500企業の25%以上が発表を終えているが、概ね予想を上回る結果を示している。

 IBM<IBM>が上昇。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株営業利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスでは売上高の見通しは据え置いたものの、フリーキャッシュフロー(FCF)の見通しは上方修正した。顧客企業が最新技術の導入に取り組む中、同社のAI事業への引き合いが急増していると報告。

 フォード<F>が大幅安。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想を下回ったほか、EBITも予想を下回った。新車の品質問題が保証費用の急増につながったとしている。

 IT管理ソフトウエア開発のサービスナウ<NOW>が大幅高。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想を上回ったほか、重要な指標である進行中の残存履行義務も予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期のサブスクでの売上高見通しを上方修正した。生成AIが業績を押し上げた。

 バイオ医薬品のバイキング・セラピューティクス<VKTX>が大幅高。同社の肥満治療薬「VK2735」の臨床試験に進展が見られ、注射版はフェーズ3プログラムに直接移行する計画だとう。月1回投与の可能性も検討中だとしている。同社はまた、経口版の同薬の臨床試験を第4四半期にフェーズ2に移行するとも述べた。

 航空・防衛のRTX<RTX>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、1株利益の見通しを上方修正したほか、売上高も予想を上回る見通しを示した。一方、フリーキャッシュフロー(FCF)の見通しは下方修正された。旺盛な航空需要が民間航空宇宙部門を押し上げた。

IBM<IBM> 194.73(+10.71 +5.82%)
フォード<F> 11.29(-2.39 -17.45%)
サービスナウ<NOW> 843.83(+112.96 +15.46%)
バイキング<VKTX> 65.77(+15.36 +30.47%)
RTX<RTX> 115.63(+10.80 +10.30%)

アップル<AAPL> 220.30(+1.76 +0.81%)
マイクロソフト<MSFT> 424.52(-4.38 -1.02%)
アマゾン<AMZN> 183.03(+2.20 +1.21%)
アルファベットC<GOOG> 174.16(-0.21 -0.12%)
テスラ<TSLA> 224.61(+8.62 +3.99%)
メタ<META> 458.96(-2.31 -0.50%)
AMD<AMD> 141.67(-2.96 -2.05%)
エヌビディア<NVDA> 115.29(+1.04 +0.91%)
イーライリリー<LLY> 816.27(-43.61 -5.07%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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