保合い放れに繋がるか否かに注目
ドル円は、雇用統計を前に値動きが乏しくなっている。保合い放れ待ちの様相だが、「チャートは全てを織り込む」との観点から、現在のドル円の状況を分析してみよう。
6月発表の雇用統計時に、一時的に割り込んだもののすぐに回復した200日移動平均線が下値支持。6月の戻り高値で機能した90日移動平均線が上値抵抗として、それぞれ機能している。2012年3月高値~2012年6月安値までの下げ幅に対する38.2%戻しが、丁度、200日移動平均線と90日移動平均線の中間に位置する格好だ。
一目均衡表を見ると、基準線と転換線の好転に続き、遅行線も好転してきた。雲の下にあった実体線も、雲の中に突入しており、一目均衡表では徐々に買い方(ドル高)有利のチャート形状になっている。雲の上限に実体が上抜ければ、三役好転となる。
雇用統計を受けて、現在のドル円の保合いが放れるのか否かが注目点だ。上下いずれかに放れれば、短期的には放れた方向に動意付くだろうが、サプライズなしの場合は、レンジ内での推移がもうしばらく続く可能性。ただし、現在の値位置を維持しながら日柄を経てくると、7月後半には、一目均衡表の雲の上に実体が出てくる事になる。
3月以降、事前予想を下回る結果が続いている米雇用統計(非農業部門雇用者数)だが、週末に発表される6月度の事前予想は前月比9万人増とこの数カ月でも、最も低い予想値となっている。マーケットは、事前予想との乖離が大きければ大きい程、反応度合いも大きくなるが、事前予想が低い分、ネガティブリスクも低くなっていると言えるかもしれない。ECBの利下げに対して米国がQE3見送りとなるなら、ドル買いが高まる可能性もあろう。
6月発表の雇用統計時に、一時的に割り込んだもののすぐに回復した200日移動平均線が下値支持。6月の戻り高値で機能した90日移動平均線が上値抵抗として、それぞれ機能している。2012年3月高値~2012年6月安値までの下げ幅に対する38.2%戻しが、丁度、200日移動平均線と90日移動平均線の中間に位置する格好だ。
一目均衡表を見ると、基準線と転換線の好転に続き、遅行線も好転してきた。雲の下にあった実体線も、雲の中に突入しており、一目均衡表では徐々に買い方(ドル高)有利のチャート形状になっている。雲の上限に実体が上抜ければ、三役好転となる。
雇用統計を受けて、現在のドル円の保合いが放れるのか否かが注目点だ。上下いずれかに放れれば、短期的には放れた方向に動意付くだろうが、サプライズなしの場合は、レンジ内での推移がもうしばらく続く可能性。ただし、現在の値位置を維持しながら日柄を経てくると、7月後半には、一目均衡表の雲の上に実体が出てくる事になる。
3月以降、事前予想を下回る結果が続いている米雇用統計(非農業部門雇用者数)だが、週末に発表される6月度の事前予想は前月比9万人増とこの数カ月でも、最も低い予想値となっている。マーケットは、事前予想との乖離が大きければ大きい程、反応度合いも大きくなるが、事前予想が低い分、ネガティブリスクも低くなっていると言えるかもしれない。ECBの利下げに対して米国がQE3見送りとなるなら、ドル買いが高まる可能性もあろう。