*07:46JST NYの視点:米6月CPIがインフレ鈍化進展を証明、9月利下げ確率上昇
連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注目している指数のひとつ消費者物価指数(CPI)の6月分は中銀が利下げの条件としているインフレが目標値である2%達成を一段と確信することが可能な結果となった。
ガソリン価格は3.8%下落。また、コア物の価格では中古車価格が1.5%下落、新車が0.2%下落した。コアサービスインフレは0.1%上昇で21年来で最低の伸びのとどまった。賃貸や自動車価格の下落が、保険セクターの上昇を相殺した形。賃貸が0.26%下落。
シカゴ連銀のグールズビー総裁は「住宅インフレの改善進展こそ、私が見たかったもの」と結果を歓迎した。本年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を持つサンフランシスコ連銀のデイリー総裁は最近の雇用やインフレのデータを受け、政策修正は正当化される可能性が強いと言及している。
FRBのパウエル議長は9日、10日に開催された半年に1回の議会証言において、労働市場の著しい減速を指摘するなど、利下げを遅らせたくない姿勢を見せていたが、CPIの結果はFRBにとり朗報となった。
パウエル議長がCPIよりも重要視していると議会証言で指摘したPCEでさらにインフレ鈍化が証明できれば年内の利下げがさらに確実になる可能性がある。また、9月17日、18日の連邦公開市場委員会(FOMC)までにあと2つのインフレや雇用統計の発表次第では9月の利下げが一段と確信される可能性もある。唯一原油価格が下げ止まっていることは、リスクとなり得る。
<CS>
ガソリン価格は3.8%下落。また、コア物の価格では中古車価格が1.5%下落、新車が0.2%下落した。コアサービスインフレは0.1%上昇で21年来で最低の伸びのとどまった。賃貸や自動車価格の下落が、保険セクターの上昇を相殺した形。賃貸が0.26%下落。
シカゴ連銀のグールズビー総裁は「住宅インフレの改善進展こそ、私が見たかったもの」と結果を歓迎した。本年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を持つサンフランシスコ連銀のデイリー総裁は最近の雇用やインフレのデータを受け、政策修正は正当化される可能性が強いと言及している。
FRBのパウエル議長は9日、10日に開催された半年に1回の議会証言において、労働市場の著しい減速を指摘するなど、利下げを遅らせたくない姿勢を見せていたが、CPIの結果はFRBにとり朗報となった。
パウエル議長がCPIよりも重要視していると議会証言で指摘したPCEでさらにインフレ鈍化が証明できれば年内の利下げがさらに確実になる可能性がある。また、9月17日、18日の連邦公開市場委員会(FOMC)までにあと2つのインフレや雇用統計の発表次第では9月の利下げが一段と確信される可能性もある。唯一原油価格が下げ止まっていることは、リスクとなり得る。
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