ユーロドルは1.06ドル台に再び下落 ルペン氏へのリスクとは=NY為替
本日のNY為替市場はドル買いが強まる中、ユーロドルは1.06ドル台に再び値を落としている。ただ、今月の中旬以降、1.0670ドル付近は強いサポートとなっているようで、本日もその水準でサポートされている。
次第に上値が重くなっているユーロドルだが、日曜日のフランス総選挙の第1回目投票を市場は警戒している。世論調査ではルペン氏率いる右派政党の国民連合(RN)とその同盟勢力が36%の票を獲得すると見られている。一方、左派連合は28.5%、マクロン大統領のグループは21%となっている。
右派が勢力を増した場合、以前であればフランスのEUやユーロからの離脱が取り沙汰されたが、いまは目標を「EUに留まって内側から改革」へとシフトさせており、いまのところはそれへの心配は無さそうだ。むしろ、フランスの財政赤字への懸念の方が大きいと見られている。
かねてからルペン氏が表明している計画に、エネルギーの付加価値税削減やマクロン大統領が導入した年金支給開始年齢引き上げ撤回などが盛り込まれ、それは財政赤字をさらに拡大させかねない。フランスの財政赤字はGDP比で5.5%に悪化しており、イタリアに次いで悪い。欧州委員会はEUの規律である3%に違反していると通告しているが、EUの大国であるフランスには一定の裁量を認めてきた。ただ、財政を巡ってルペン氏とEUが対峙するようであれば、ユーロにとっては圧迫要因となる。
EUR/USD 1.0688 EUR/JPY 171.69 EUR/GBP 0.8462
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
次第に上値が重くなっているユーロドルだが、日曜日のフランス総選挙の第1回目投票を市場は警戒している。世論調査ではルペン氏率いる右派政党の国民連合(RN)とその同盟勢力が36%の票を獲得すると見られている。一方、左派連合は28.5%、マクロン大統領のグループは21%となっている。
右派が勢力を増した場合、以前であればフランスのEUやユーロからの離脱が取り沙汰されたが、いまは目標を「EUに留まって内側から改革」へとシフトさせており、いまのところはそれへの心配は無さそうだ。むしろ、フランスの財政赤字への懸念の方が大きいと見られている。
かねてからルペン氏が表明している計画に、エネルギーの付加価値税削減やマクロン大統領が導入した年金支給開始年齢引き上げ撤回などが盛り込まれ、それは財政赤字をさらに拡大させかねない。フランスの財政赤字はGDP比で5.5%に悪化しており、イタリアに次いで悪い。欧州委員会はEUの規律である3%に違反していると通告しているが、EUの大国であるフランスには一定の裁量を認めてきた。ただ、財政を巡ってルペン氏とEUが対峙するようであれば、ユーロにとっては圧迫要因となる。
EUR/USD 1.0688 EUR/JPY 171.69 EUR/GBP 0.8462
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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