◆ “利回り低下→ドル売り”にて反落… - “147円前半”
「スポット取引の月内最終応当日」ということもあり、仲値にかけては「実需絡みのフロー」が散見されました。
ただその後はFOMCを控えた“様子見ムード”が漂い、緩やかに“利益確定売り”が先行しました。
それでも“下値はしっかり”という印象でしたが、NYタイムに入って米財務省が公表した次の発言がさらに“ドル売り”を促しました。
『1-3月期借り入れ見通しを下方修正(8,160億ドル→7,600億ドル)』
財政赤字拡大の中での見通し引き下げは、やはり“想定外”だったといえます。
このため米株式や債券価格は上昇し、米10年国債利回りは“17日以来水準(→4.05%)”へと低下する場面を見せています。
こうして“金利選好→ドル売り”が進行する中、ドル円は“147.250円”へとさらに下値を拡大して、昨日の取引を終えています。
◆ “さらなる下値模索”に傾きやすいのは事実だが…?
17日以降は“4.1%台”を“終値ベース”で維持してきたことを考えれば、センチメントは“下方向”に傾斜しやすいと考えるのが自然です。
そうなるとドル円に関しても、“もう一段の下値模索”を意識せざるを得ないというのが実状といえます。
ただ本日は「米JOLTS雇用動態調査(求人件数)」が予定されています。
事前予想との“乖離”が大きくなりがちな指標として知られる中、短期金融市場で見た「米3月利下げ」の確率は“ほぼ50:50”というのが実状といえます。
そうなると結果を確認するまでは“手控える(様子見)”となりやすく、ましては本日は“2四半期連続のマイナス”が見込まれる「欧10-12月期GDP速報値」も予定されています。
あくまで結果次第ではあるものの、“ユーロ売り→ドル買い(戻し)”のリスクを無視して“もう一段の下値模索”に発展できるか…?
“さらなる下値模索”が仮に先行したとしても、少なくとも発表までは“下値は堅い”を意識して、神経質なマーケットと対峙したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
148.825(23/11/28高値、1/19高値、ピボット2ndレジスタンス)
148.704(1/23高値)
上値5:148.375(1/24高値、1/29高値)
上値4:148.155(+1σ、ピボット1stレジスタンス)
上値3:148.000(大台)
上値2:147.919(1/29高値後の61.8%戻し)
上値1:147.724(日足・一目均衡表転換線、1/29高値後の50%戻し)
前営業日終値:147.507(100日移動平均線)
下値1:147.340(20週移動平均線)
下値2:147.250(1/29安値)
下値3:147.083(1/25安値、ピボット1stサポート、大台)
下値4:146.647(1/24安値、ピボット2ndサポート)
下値5:146.577(1/12~1/18の50%押し)
146.471(日足・一目均衡表先行スパン上限、20日移動平均線)
146.052(1/12~1/18の61.8%押し、週足・一目均衡表基準線)
《10:40》
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