目先は“膠着”“やや利益確定売り先行”…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2024/01/22 11:52

◆ ようやく“ポジション調整”… - 一時“147円後半”


「米早期利下げ観測」「日銀マイナス金利の早期解除観測」は依然として後退し続けているものの、先週末は「週末要因のポジション調整」が上回りました。
このためドル円は東京タイム終盤に“148.801円”へとさらに上値を伸ばしたものの、欧州タイム中盤には“147.840円”へと押し下げられています。
もっともその後は“上値は重いが、下値も堅い”を地で往く展開となり、“148円前半”に押し戻されて先週末の取引を終えています。

◆ 「米早期利下げ」に関しては“まちまち”というのが実状…


グールズビー・シカゴ連銀総裁は先週末、『インフレ低下の状況次第で、年内数回利下げが可能』と述べました。
ただ『インフレ度合いを見極めるまで、手を縛るのは好ましくない』とも述べており、「往き過ぎ米利下げ期待をけん制した」との思惑が高まっています。
それでいてミシガン大学発表の「1年先/5年先期待インフレ」は“低下傾向(2.9%/2.8%)”が示されるなど、思惑は交錯(錯綜?)しているのが実状といえます。

◆ やはり「日銀会合」を控えているとあっては…


目先の注目は、やはり明日の「日銀金融政策決定会合」「植田日銀総裁記者会見」といえます。
“現状維持”が想定されていますが、ここで“次回3月の地ならし(予告?)”が飛び出すようなことがあれば…?
「観測報道」でも飛び出せばまた話は変わってきますが、本日に関しては“膠着(様子見)”“やや利益確定売り先行”と見ておくべきかもしれませんね。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

149.984(23/11/20高値、大台)
149.747(23/11/22-24高値)
149.668(23/11/27高値、ピボットハイブレイクアウト)
149.220(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:149.000(大台)
上値4:148.825(23/11/28高値、1/19高値)
上値3:148.677(ピボット1stレジスタンス)
上値2:148.428(1/19高値後の61.8%戻し)
上値1:148.313(1/19高値後の50%戻し)
前営業日終値:148.135
下値1:148.000(大台)
下値2:147.840(1/19安値)
下値3:147.661(1/18安値、ピボット1stサポート)
下値4:147.509(100日移動平均線)
下値5:147.348(20週移動平均線、ピボット2ndサポート)
147.059(1/17安値、1/12~1/18の38.2%押し、大台)
146.755(ピボットローブレイクアウト)
146.577(1/12~1/18の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
146.426(日足・一目均衡表先行スパン上限)
146.052(1/12~1/18の61.8%押し、週足・一目均衡表基準線)
145.943(1/15高値、50日移動平均線、大台)

《10:50》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想