11日の株式相場見通し=反発、欧米株全面高を受け買い戻し局面に

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2023/12/11 07:59
 11日の東京株式市場は主力株中心に幅広く買い戻しが進み、日経平均株価は3日ぶりに反発に転じる可能性が高い。前週末の欧州株市場が全面高に買われたほか、米国株市場でも主要株価指数が揃って上昇、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに年初来高値を更新した。注目された11月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数の伸びや平均時給の伸び率が事前予測を上回ったものの、FRBによる利上げ打ち止め観測を打ち消すほどのインパクトはないと受け止められ、全体指数は堅調な値動きを示した。雇用統計発表後に米10年債利回りは上昇し、株式市場の相対的な割高感が意識されて朝方は売りが優勢の局面もあった。ただ、その後は買い戻される動きが強まり、ダウ、ナスダック指数いずれも後半にかけて次第高の展開となっている。これを受けて東京市場でも主力ハイテク株を中心にリバウンド局面に移行しそうだ。日経平均は前週後半の2営業日で1100円以上水準を切り下げており、その反動も出やすい。また、米長期金利の上昇を背景に、外国為替市場では1ドル=145円台までドルが買われるなど円安方向に振れていることも輸出セクターなどに追い風材料となる。

 8日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比130ドル49セント高の3万6247ドル87セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同63.979ポイント高の1万4403.973だった。

 日程面では、きょうは10~12月期法人企業景気予測調査、11月のマネーストック、11月の工作機械受注など。なお、タイ市場は休場となる。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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