チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
いすゞ自動車 <7202> 【1→1】
「CV・LCVともに受注残は豊富、生産制約緩和により業績堅調が見込めよう」
TIWは目標株価は前回の2,240円を維持し、投資評価は「1」を継続。理由は、23/3期上期(4-9月)決算が、為替影響を除き外部環境が大きく悪化(資材費・物流費高騰や部品調達不足による生産制約等)する中で、2桁営業増益を確保し、通期計画及び年間配当金予想(1株当たり6円増配)上方修正の好決算となったこと、新計画に上振れ余地があるとみること、来年度(24/3期)が現行中期経営計画の最終年度で営業利益2,500億円を目標とするが、今期着地見通し、国内外CV(商用車)及びLCVの豊富な受注残や生産制約改善見込み、コスト増への適切な価格対応の推進などを踏まえると、目標達成の確度は高いとみること、などに加え、23/3期TIW予想PER9.5倍など株価指標面にも割安感が強いことによる。
予想ROE:10.0% PBR:1.1倍、来期予想PER:8.4倍、来期予想EPS成長率:13%株価(11/11終値):1,760円 Fモデルによる理論株価:2,476円(11月11日by高田悟)
ヤマハ発動機 <7272> 【1→1】
「新興国二輪プレミアムモデルと大型船外機受注好調が続く」
TIWでは投資評価「1」を維持。その理由は、22/12期3Q累計(1-9月)決算で3Q(7-9月)が大幅営業増益となり微増益の2Q(4-6月)から大幅に増益幅が拡大したこと、中間時点に続き3Q累計決算公表時点で22/12期通期計画の上方修正を行ったこと、3Q単独の営業利益率は11.8%と高水準に達しており、為替の追い風もあるが、損益分岐点経営継続による収益力向上が今般の計画上方修正の要因の一つになっていること、などがポジティブである。更には、TIWでは23/12期に22/12期から連続で営業過去最高益更新を見込むこと、株価指標面に割安感が強いこと、などによる。
予想ROE:16.9% PBR:1.2倍、来期予想PER:7.3倍、来期予想EPS成長率:4%株価(11/11終値):3,465円 Fモデルによる理論株価:6,824円(11月11日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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