株価指数先物【引け後コメント】 米雇用統計次第だが、2万7100円~2万7150円辺りでは強弱感が対立しやすい

配信元:株探
投稿:2022/10/07 18:34

大阪12月限
日経225先物 27100 -190 (-0.69%)
TOPIX先物 1905.5 -17.0 (-0.88%)

 日経225先物(12月限)は前日比190円安の2万7100円で取引を終了。寄り付きは2万6960円と、シカゴ日経平均先物(2万7025円)を下回り、売り先行で始まった。米国市場の下落に加えて、アドバンスト・マイクロ・デバイシズが時間外取引で一時8%程度下落したことがショートに向かわせた。ただし、直後につけた2万6910円を安値に買い戻しの動きとなり、前場終盤にかけて2万7190円まで下落幅を縮めた。後場は米国で9月の雇用統計の発表を控えているほか、東京市場が3連休前であることもあって、2万7080円~2万7140円辺りでのこう着が継続した。

 日経225先物は売りが先行したものの、切り上がる5日移動平均線水準で下げ渋る一方で、上値は25日、75日線が引き続き抵抗線として意識されていた。米雇用統計の結果や時間外のAMD下落の影響を見極めたいことから、売り買いともに積極的な売買は手控えられたようだ。また、グローベックスの米株先物は弱い値動きで推移していたが、3連休を控えてショートを仕掛けてくる動きは限られ、2万7000円を上回って底堅い値動きだった。

 NT倍率は先物中心限月で14.22倍に上昇した。東京エレクトロン <8035> [東証P]は売り一巡後に下げ渋る動きとなったほか、ファーストリテイリング <9983> [東証P]やソフトバンクグループ <9984> [東証P]が堅調だった半面、金融や商社株の弱い値動きによって、やや日経平均型優位になったようであり、リバランスの動きが中心であろう。

 日経225先物は5日線の切り上がりにより、25日、75日線とのカイ離が縮小してきており、来週にも5日線の上昇でゴールデンクロスが発生する可能性がある。米雇用統計の市場反応次第ではあるが、テクニカル面ではシグナル好転が意識されてくる可能性もあり、移動平均線が集中する2万7100円~2万7150円辺りでは強弱感が対立しやすいだろう。

 手口面では、日経225先物は野村が1390枚、ABNアムロが760枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが1050枚、ドイツが780枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが1670枚、野村が890枚程度の売り越しに対して、BNPパリバが1570枚程度の買い越しだった。

株探ニュース
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