チャートは取引レンジを切り上げ
先週末の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 153.30 ドル高の34861.24、ナスダック総合指数は 22.54 ポイント安の 14169.30 となった。時間外取引の日経平均先物(円建て)は 27980 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はもみ合いスタートを想定。先週末の終値近辺から始まると思われる。
日経平均の日足チャートでは先週末、下ひげが出現。取引レンジを着実に切り上げており、相場の強さを示唆している。基本的には「強気形状」であり、上値を試しやすい状況。もみ合いスタート後は、再び強含む展開が予想される。
そのようななか、緊迫のウクライナ情勢は、本日中にも 4 度目の停戦協議が行われる予定。ロシアはいったんキエフ侵攻を諦め、ウクライナ東部に注力する構え。キエフ周辺でのウクライナ軍の反抗が厳しく、ゼレンスキー政権の打倒は棚上げした様子。その代わり、東部のドンバス地方の侵攻に重点を移し、ロシアの支配を固めたい構えだ。ウクライナのNATO加盟は現時点で不可能なため、これはロシアにとって最低限の目標となりそう。これが「妥協点」ということになりそうだ。
マーケットは「停戦」を前提とした動きを強めることになりそうだ。ただ、そういったことはマーケットにとって一部、織り込み済みの話。新たなに好感されることはなさそうだ。それでも国際秩序が安定に向かうことになれば、それはリスク低下の重要なポイント。中国がロシアに加担し、経済的混乱も避けられる可能性も高まり、そういったこともプラス評価されそうだ。日経平均のチャートは強気形状を維持。投資家は「買いポジション」を持ったまま、上値トライの動きを観察することになる。
【本日のレポート銘柄】
グローバルウェイ<3936>
日本郵船<9101>
リボミック<4591>
ソフトバンク G<9984>
リミックスポイント<3825>
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