注目2銘柄(2022.03.18)

著者:藤根 靖晃
投稿:2022/03/18 21:14

チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。

ブリヂストン <5108> 【 2+→2+】

「中計目標を前倒しで達成、稼ぐ力の再構築に目途を付け22/12期も営業増益を計画」

 投資評価は「2+」を維持する。その理由は1)21/12期に強い逆風下で構造改革の強力な推進、生産面での柔軟な対応(半導体不足による新車用タイヤ需要減に対し市販用タイヤを伸ばし、影響をミニマイズ)、適切な価格対応(欧米で複数回の値上げを実施)などにより調整後営業利益率を前期の7.7%から12.1%に引き上げたこと、中計における22年計画(調整後営業利益率11%レベル)を前倒しで達成したことなどが評価できる。2)22/12期は逆風が更に強まる中で増益を見込んだことがポジティブ。3)株価下落で株価指標面にも割安感があること、などによる。

予想ROE:10.2% PBR:1.2倍、来期予想PER:9.9倍、来期予想EPS成長率:15%株価(3/18終値):4,502円 
Fモデルによる理論株価:5,932円(3月18日by高田悟)
 

ギフトHD <9279> 【 2+→2+】

「コロナ禍の投資がコロナ後の成長へ」

 22/10期1Q(11-1月)は増収大幅増益で着地。要因は店舗数増(直営6店舗とプロデュース店10店舗。念願のモール内出店も果たす)と昨年と異なり時短営業の緩和(既存店昨対比(11-2月)が102.2%→106.8%→112.2%→116.4%と回復)である。業績進捗率も売上高~営業利益も例年並みの進捗と堅調であった。外食業界では人手不足の問題が再度生じているが、同社はコロナ禍でも人材獲得を行っていた為、人員不足が出店の制約にはならない。その為、店舗増による成長ストーリーに変化はなく、戦争による株価下落で株価評価に割安感もあるため、投資評価「2+」を維持する。

予想ROE:28.8% PBR:5.0倍、来期予想PER:16.0倍、来期予想EPS成長率:-30%株価(3/18終値):2,372円 
Fモデルによる理論株価:1,839円(3月16日by山方秀之)
 
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
 

このページのコンテンツは、TIWの協力により、転載いたしております。
配信元: みんかぶ株式コラム

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