チャートは調整一巡感が強い形状
先週末の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 229.88 ドル安の 32944.19、ナスダック総合指数は 286.15 ポイント安の 12843.81 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 25000 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はもみ合いスタートを想定。先週末の終値近辺で寄り付くと思われる。
日経平均の日足チャートでは先週末、前日の急騰の反動もあり下落。下方の窓を一気に埋めている。同時に下ひげが出現しており、早くも調整一巡感が強いチャート形状。押し目買いポイントであることを示している。日経平均はギリギリ「強気形状」を維持しており、これを守れるのかが焦点。投資家は引き続き「買いポジション」を持ちながら、チャートの動きを観察することになる。
今週も緊迫するウクライナ情勢を横目に見ながらトレードすることになりそうだ。ロシア軍はキエフ近郊まで迫っており、都市部での地上戦は時間の問題となっている。武器や物資の中継拠点となっている西部リビウを攻撃しており、地上戦に備えた動きが強まっている。ロシアは内戦を得意としているシリア傭兵が集めており、キエフ侵攻に備えている。これ以上、ロシア兵の犠牲を出さずに、早期に陥落させる意図があるようだ。
その一方で、交渉進展の情報も出ている。ロシア側の交渉官も「大きな進展があった」と発言しており、事態改善への兆しも見えている。マーケットはこれらの情報に敏感になりながら、その方向性を探る展開となりそうだ。
日経平均はもみ合いスタートから、上方の窓を試しに行くのが本線となる。ただ、ウクライナ情勢によってリバウンド・ムードが壊され、再びチャートが弱気転換する可能性がある。投資家はその時には素直に売りにするしかない。
【本日のレポート銘柄】
INCLUSIVE<7078>
日本郵船<9101>
東邦金属<5781>
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