弱気形状に変化なし 取引レンジを切り下げ
昨日の米国株式市場は休場。しかし、ウクライナ情勢の緊張が高まっており、ロシア株が一時17%以上の急落となった。日経平均先物の寄り付き前の気配は、26340 円程度。日経平均は前日比 500 円安程度から始まりそうであり、弱気相場がより鮮明となっている。
日経平均の日足チャートでは昨日、下ひげが出現。米ロ首脳会談への期待が高まったが、弱気形状に変化はない。着実に取引レンジを切り下げており、弱気相場が継続していることを示唆。下値を試しやすい状況となっている。本日は売り先行のあと、下落幅を拡大させる展開となりそうだ。
ただ、本日も日経平均の下落幅が 500 円程度から始まりそうであり、2%程度で済みそう。これが5%とか、先物にサーキット・ブレーカーが働く、みたいな感じになると、市場は完全にパニックだ。現時点ではそういった事態にはなっておらず、この下落が「統制されたもの」「制御されたもの」という印象だ。投資家たちは依然として冷静さを保っており、ゆっくりと底値を探る展開となる。日経平均の下値メドとして意識されるのが、3段目の下方の窓である 23000円台。ここまで株価が調整を続ける公算が大きい。
投資家は引き続き「売りポジション」を持ちながら、落ちていく株価を観察することになりそうだ。当然、「ロシアのウクライナ侵攻はある」という前提であり、それが実際に起こったときに、マーケットがどのような反応をするのか、注目しておきたい。基本的には「予想の範囲内」であり、静かに底値を探る動きになるのだろう。
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