ジョンソン首相の辞任求める声が最高潮もポンドの反応限定=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/01/26 01:01
 きょうも市場はリスク回避の雰囲気を強める中で、ポンドドルも軟調な動きが続いており、前日の安値付近である1.34ドル台半ばの水準に一時下落した。ポンドドルは12月安値から1月高値までの上昇波のフィボナッチ50%戻しに到達しているが、その下の61.8%戻しの水準が1.3385ドル付近に来ており、目先の下値メドとして意識される。

 ジョンソン首相の辞任を求める声が最高潮に達している。ジョンソン政権は2020年の最初のロックダウン(都市封鎖)期間中にジョンソン首相の誕生日を祝うためにスタッフが集まったことを認めているが、きょうはロンドン警視庁がイベントについて捜査を開始することを明らかにした。

 ただ、その政治的リスク自体に対してのポンドの反応は限定的となっている。ジョンソン首相が辞任した場合、後任者は安全な人物と見なされる可能性が高く、ポンドが政治リスクのプレミアムを織り込むことはないと見られているようだ。

 市場は、英中銀の追加利上げの見通しと、一般的なリスク選好が、ポンドにとっては遥かに重要と見られているようで、目先はウクライナの緊張のほうに関心が集まっている模様。

GBP/USD 1.3485 GBP/JPY 153.71 EUR/GBP 0.8362

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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