売り一巡後は切り返す動きを想定
先週末の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 268.97 ドル安の35601.98、ナスダック総合指数は 63.73 ポイント高の 16057.44 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29625 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はやや軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。
先週末の日経平均はもみ合いスタートから上値を試す展開。強気相場を示唆しており、再び上値志向を強めている。足元の下落が「ダマシ」であった可能性が高く、上昇突破を前提に動いている。
本日は軟調スタートが予想されることで、この強気形状を維持できるかが焦点となりそうだ。基本的には売り一巡後は切り返す動きを想定。押し目買いのチャンスであると考える。強弱の分岐ラインとして意識されるのは、前回の窓下限(29611.22 円)。これを終値で死守できれば、強気相場は継続となる。逆に割り込んだ場合には、チャートは再び弱気形状へと転じる。投資家は引け味に注目する必要があり、チャートの強弱感を見極める必要があるだろう。
今週の注目材料は、やはり本日にも発表されるパウエル議長の後任人事。現在、FRB 理事のブレイナード氏などが有力視されているが、足元のインフレ傾向を払拭するためにも、FRB の方針転換があるのか否か―-注目が集まる。現在の FRB は「インフレは一時的」としているが、FRB議長が変われば、この見方に変化が起こる可能性がある。急速に金融引き締めの方向に舵をとるかもしれず、それは市場にとってはリスク要因となる。テーパリング(緩和縮小)や利上げを急がない姿勢が維持されるのかどうか――その辺を人事で占うことになる。
【本日のレポート銘柄】
グローバルウェイ<3936>
シンバイオ製薬<4582>
ホープ<6195>
FRONTEO(2158)
エスユーエス<6554>
壽屋<7809>
セレスポ<9625>
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