チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
日本電産 <6594> 【 2+→2+】
「22/3通期業績予想を引き上げ。株価の見方は従来通り」
22/3期2Q累計(上期:4-9月)業績は、売上9,106億円(前年同期比21%増)、営業利益901億円(同30%増)となり、会社計画を各々1,100億円、100億円超上回った。2Q(7-9月)のみ見ても、1Q
(4-6月)比で4%増収、2%の営業増益。東南アジアの生産拠点が新型コロナによるロックダウンの影響で、生産地変更など一時費用等が111億円発生したが、コスト低減を徹底した他、機器装置や家電・商業・産業用が順調に収益を伸ばしたことで吸収し、2Qは前年同期及び1Q比で営業増益を確保。上期の良好な進捗を受けて会社側は22/3通期の業績計画を今回上方修正した。TIWでは引き続き中期的な視点から、今回も「アウトパフォーム」の株価見通しを据え置く。
予想ROE:13.0% PBR:6.5倍、来期予想PER:42.8倍、来期予想EPS成長率:15%株価(11/5終値):13,095円
Fモデルによる理論株価:4,417円(11月1日by服部隆生)
ストライク <6196> 【 1→1】
「22/9期は13カ月決算の21/9期から増収増益を計画、過去最高益更新を見込む」
21/9期は決算期変更に伴う13カ月の変則決算。コロナ影響による条件交渉長期化等により小型案件の成約率が低下した。このため、成約組数の伸びが鈍化した。しかし、大型案件成約が堅調に推移し平均単価が増加したことで採用増や本社移転に伴う費用増等を吸収し売上高、営業利益とも過去最高を更新。22/9期は21/9期4Q(6-9月)の新規受託件数が報酬体系の見直し等が奏功した面もあり大幅に増加。510件の高水準の受託残件数を抱えスタートした。コンサルタント増加に加え、積極的な営業展開により、営業施策強化や地方オフィスの増床・移転や新設で成長費用増が想定されるが13カ月決算の21/9期から増収増益を計画、過去最高益更新を見込む。
予想ROE:28.9% PBR:11.2倍、来期予想PER:25.3倍、来期予想EPS成長率:36%株価(11/5終値):5,630円
Fモデルによる理論株価:3,381円(11月4日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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