NY株式市場(12日)原油価格は80ドル台前半でもみ合いークラリダFRB副議長らの講演内容に注目
12日のニューヨーク株式市場でダウ平均は上値の重さが目立つ取引スタートとなりそうだ。
先週末の雇用統計発表以降に上昇基調を強めた米国10年債利回りは、1.6%台前半でもみ合いが続いており、ニューヨーク株式市場は、長期金利の動向に神経質にならざるを得ない相場環境が続いている。11日には約7年ぶりに一時82ドルの大台に乗せた原油価格も、80ドル台で高止まりが続いていることから、物価上昇懸念は払拭されていないだろう。
ダウ平均は、前日からの軟調な地合いを踏襲しそうだ。寄り付きでは、金利高や原油高が解消されてないことから相場の上値が重たくなりそう。チャート分析上では、デッドクロスしている20日移動平均線(3万4445ドル)と50日移動平均線(3万4897ドル)に上値と下値が抑えられてほぼ450ドルほどの狭いレンジ内での値動きが続きそうだ。
取引時間中には、FRBのクラリダ副議長やアトランタ連銀のボスティック総裁らが講演会などに出席する予定で、金融政策の方向性に言及すれば、長期金利が反応することも想定されよう。ダウ平均は、相場の地合いが好転するような積極的な買い手掛かりに乏しいことから一段と買い向かう動きは限られそうな一日となる。
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