日本株暴落で逃げ場はあるのか?【西村剛】

著者:西村剛
投稿:2021/10/05 19:00

日本株が続落しています・・・

日経平均株価が7日続落するのは約2年5ヶ月ぶりとなっており、投資家心理もかなり不安が強まっているように思えます。

株価が下落している要因としては
・中国不動産バブル崩壊懸念
・米国の債務上限問題
・岸首相への期待感剥落

だと考えているのですが、中国不動産バブル崩壊懸念と米国の債務上限問題に加えて新たに原油先物価格が7年ぶりの高値をつけたようにインフレ懸念も台頭し始めています。

相場全体が強い時だとこういった材料もすぐに織り込み、反発に転じやすいのですが、今は投資家心理がかなり冷え込んでいるのか、日本株もずるずると下がる状況が続いています。

今回の下落が浅めの暴落でとどまるのであれば、そろそろ大型株は底打ちしてもおかしくはないタイミングに入っています。ですので1日、2日の短期的な反発はそろそろあるのではないかと考えているのですが、その反発が小幅にとどまったときは最大限に警戒する必要があるでしょう。というのも、反発が小幅にとどまりさらに下落する展開となれば、その次の下げは投げ売りによりかなり大きくなる可能性が高いと考えているからです。

このように考えると次の反発局面、言い換えるならば逃げ場がどの程度あるのかがポイントとなってきそうです。
今回はさすがにコロナ相場のような暴落はないとは考えていますが、今日の日経平均の安値(27460円)を仮に終値で下回ってくるようなことになれば最大限警戒しておきましょう。

システムトレーダーにとってはいよいよ深い逆張り戦略にシグナルが発生するかもしれません。しっかりと準備しておきましょうね。

西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想