オリンピック後の感染爆発を織り込む局面か【西村剛】

著者:西村剛
投稿:2021/07/30 18:30

次週、日本株が大きく下落する可能性が高まっています。

29日の米国株は上昇、ダウ指数、SP500が高値を更新したにもかかわらず、30日の日経平均株価は一時500円を超える下げに見舞われました。米国株は上昇、企業の決算発表も想定どおり好調にもかかわらず日本株が叩き売られている状況です。

今の状況で日本株を売っているのは外国人投資家でしょう。外国人投資家が直近の新型コロナ感染者数の増加を嫌気して日本株を叩き売っているのではないかと考えています。今の時期は売買代金も乏しくちょっとした悪材料で株価が下落しやすい時期にあたります。国内においては感染者数増加以外、特段悪材料は無い状況です。

このように考えると今の日本株の下落は・・・オリンピック後の感染爆発を織り込んでいるのかもしれません。

今週から決算発表も本格化しています。総じてそれほど悪くない決算で、足もとの企業業績の底堅さは確認できるものの、株価は反応が薄く、特に外国人投資家の持ち株比率が高い銘柄は、好決算が発表されても材料出尽くしで売られる銘柄も多々あります。次週に関しても決算発表が続きますので、持ち株の決算発表日と外国人投資家の持ち株比率はチェックしておきましょう。

このように、次週日本株が大きく下落しそうな気配ですが、システムトレーダーにとってはチャンスかもしれません。特に株価暴落時にシグナルが点灯する逆張り戦略のチャンスでしょう。ぜひこの週末を利用してあなたの逆張り戦略の確認をしておきましょう。思わぬ利益につながるかもしれませんよ。

西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想