明日の株式相場に向けて=燃え上がる「再生エネ関連」穴株探し
きょう(13日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比149円高の2万8718円と続伸。流動性相場の特長を存分に発揮し今週に入ってリバウンドに転じてきた日経平均だが、2日目となると上値も重く、ボックス圏脱出に向けたあともう一歩が踏み込めない。週明けに日経平均が600円を超える急反騰をみせたのは、空売りポジションを積んでいる側にすれば、コーナーに追い込んだところでアッパーカットを食らったようなもの。とはいえ、そのまま一気呵成にとはいかないのが今の東京市場だ。2万9000円ラインが視界に入ってくると不思議と足が止まってしまう。2万9000円近辺の滞留出来高が突出しているのは確かであるが、それほどまでに上値が重いとは思えない。足もとの動きについて市場関係者は「外国人がダラダラと地味に売り越しを続けており、それに個人が信用取引を活用して買い向かっている構図。外国人が上値を買う姿勢をみせない以上は、レンジ相場が延々と続くだろう」(ネット証券マーケットアナリスト)という。
きょうは前日の米国株市場でNYダウをはじめ主要株指数が足並みを揃えて最高値を更新している割に、日本株市場の覇気のなさが目立つ展開だった。新型コロナウイルスを東京五輪で拡張してしまうという負のシナリオは、いったいどこまで海外投資家のマインドに刷り込まれているのか、判断が難しい部分がある。本当に懸念しているのであれば、買い手控えなどという生易しいものではないはず。だが、少なくとも売り叩いている印象はない。
また、米国株は本当に元気一杯かといえばそうでもないとの指摘がある。これについて意見を聞くと、「NYダウもナスダックもS&P500もGAFAMが牽引している。その他の銘柄群はそんなに目立って買われてはいない。GAFAM不在の東京市場は、米国で言えば小型株指数のラッセル2000に連動していると考えた方がよい。同指数は2月に入ってから5カ月にわたり、上下動はあっても基本的に高値ボックス圏で横ばいが続いている。米国株がオンリーワン的に買われているわけではない」(前出のアナリスト)という。
個別株戦略としては、全体相場急落時には主力株の逆張りが有効だが、もみ合い局面では中低位株が優位性を発揮しやすいと思われる。日経平均はここから上値が重いとみれば、主力どころから少し距離を置いた銘柄に視線が集まりやすくなる。そのなか株価300円台絡みのエスイー<3423.T>は狙い目かもしれない。6月下旬を境ににわかに動意含みとなり、出来高を膨らませながら7月5日には337円の年初来高値を形成。しかし、その後は上値が重く投げを誘い300円トビ台まで調整を入れた。ひと押し入れて腰の強くなったところで再浮上というのが、低位材料株でよくあるパターンだ。落橋防止装置のトップで国土強靱化関連としてみられることが多い。加えて、プラズマ発電事業に経営資源を投入し注力姿勢にあることは、レノバ<9519.T>やウエストホールディングス<1407.T>など再生可能エネルギー関連株が総蜂起しているなかでは要注目材料となる。
また、電気自動車(EV)向けコンデンサーを手掛ける指月電機製作所<6994.T>も25日移動平均線をサポートラインに下値を切り上げる動きで上値への思惑が漂う。22年3月期業績はトップラインが2ケタの伸びを見込み、営業利益段階で前期比93%増の13億5000万円と急回復予想にある。筆頭株主の三菱電機<6503.T>と第2位株主の村田製作所<6981.T>が主要取引先でもあり、蓄電池分野のノウハウも高く、同社も脱炭素をテーマに株価の変貌余地を内包していると思われる。
サイバーセキュリティー関連ではソースネクスト<4344.T>が300円台で値ごろ感あり。消費者向けウイルス対策ソフトで高い実績を持つ。自動翻訳機「ポケトーク」は東京五輪が無観客開催と決まったことで気勢が削がれた格好だが、かといって株価は売り込まれるような位置にもいない。ワクチンの普及で遅かれ早かれ訪れるアフターコロナの近未来を見据えて買いを入れてみるのも一考。新上場区分の「プライム」適合銘柄である点はポイント。このほか、プライム適合組に入っている銘柄では、光学部品向け成膜装置を手掛けるオプトラン<6235.T>や、集合住宅及び商業施設向けWi-Fiサービスを手掛けるファイバーゲート<9450.T>などは人気化素地に再び火が付く可能性がある。
あすのスケジュールでは5月の鉱工業生産確報値など。海外では、6月の英消費者物価指数(CPI)、5月のユーロ圏鉱工業生産、6月の米卸売物価指数(PPI)、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。また、パウエルFRB議長が米下院で議会証言を行う。(銀)
出所:MINKABU PRESS
きょうは前日の米国株市場でNYダウをはじめ主要株指数が足並みを揃えて最高値を更新している割に、日本株市場の覇気のなさが目立つ展開だった。新型コロナウイルスを東京五輪で拡張してしまうという負のシナリオは、いったいどこまで海外投資家のマインドに刷り込まれているのか、判断が難しい部分がある。本当に懸念しているのであれば、買い手控えなどという生易しいものではないはず。だが、少なくとも売り叩いている印象はない。
また、米国株は本当に元気一杯かといえばそうでもないとの指摘がある。これについて意見を聞くと、「NYダウもナスダックもS&P500もGAFAMが牽引している。その他の銘柄群はそんなに目立って買われてはいない。GAFAM不在の東京市場は、米国で言えば小型株指数のラッセル2000に連動していると考えた方がよい。同指数は2月に入ってから5カ月にわたり、上下動はあっても基本的に高値ボックス圏で横ばいが続いている。米国株がオンリーワン的に買われているわけではない」(前出のアナリスト)という。
個別株戦略としては、全体相場急落時には主力株の逆張りが有効だが、もみ合い局面では中低位株が優位性を発揮しやすいと思われる。日経平均はここから上値が重いとみれば、主力どころから少し距離を置いた銘柄に視線が集まりやすくなる。そのなか株価300円台絡みのエスイー<3423.T>は狙い目かもしれない。6月下旬を境ににわかに動意含みとなり、出来高を膨らませながら7月5日には337円の年初来高値を形成。しかし、その後は上値が重く投げを誘い300円トビ台まで調整を入れた。ひと押し入れて腰の強くなったところで再浮上というのが、低位材料株でよくあるパターンだ。落橋防止装置のトップで国土強靱化関連としてみられることが多い。加えて、プラズマ発電事業に経営資源を投入し注力姿勢にあることは、レノバ<9519.T>やウエストホールディングス<1407.T>など再生可能エネルギー関連株が総蜂起しているなかでは要注目材料となる。
また、電気自動車(EV)向けコンデンサーを手掛ける指月電機製作所<6994.T>も25日移動平均線をサポートラインに下値を切り上げる動きで上値への思惑が漂う。22年3月期業績はトップラインが2ケタの伸びを見込み、営業利益段階で前期比93%増の13億5000万円と急回復予想にある。筆頭株主の三菱電機<6503.T>と第2位株主の村田製作所<6981.T>が主要取引先でもあり、蓄電池分野のノウハウも高く、同社も脱炭素をテーマに株価の変貌余地を内包していると思われる。
サイバーセキュリティー関連ではソースネクスト<4344.T>が300円台で値ごろ感あり。消費者向けウイルス対策ソフトで高い実績を持つ。自動翻訳機「ポケトーク」は東京五輪が無観客開催と決まったことで気勢が削がれた格好だが、かといって株価は売り込まれるような位置にもいない。ワクチンの普及で遅かれ早かれ訪れるアフターコロナの近未来を見据えて買いを入れてみるのも一考。新上場区分の「プライム」適合銘柄である点はポイント。このほか、プライム適合組に入っている銘柄では、光学部品向け成膜装置を手掛けるオプトラン<6235.T>や、集合住宅及び商業施設向けWi-Fiサービスを手掛けるファイバーゲート<9450.T>などは人気化素地に再び火が付く可能性がある。
あすのスケジュールでは5月の鉱工業生産確報値など。海外では、6月の英消費者物価指数(CPI)、5月のユーロ圏鉱工業生産、6月の米卸売物価指数(PPI)、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。また、パウエルFRB議長が米下院で議会証言を行う。(銀)
出所:MINKABU PRESS
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