弱気相場が鮮明 相場の方向性は下向き
昨日の米国株式相場は小幅高。ダウ工業株 30 種平均は 104.42 ドル高の 34681.79、ナスダック総合指数は 1.42 ポイント高の 14665.06 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28305 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はやや軟調スタートを想定。引き続き下値を試すものと思われる。
昨日の日経平均は窓を空けて下落。売り一巡後に下げ渋ったものの、弱気相場が鮮明になっている。一時的に上方の窓までの戻りは期待できるものの、基本的な相場の方向性は下向き。安値を試す動きになるだろう。
市場が警戒しているのは、コロナの感染拡大だ。昨日の東京の新規感染者は 900 人台に増加しており、4度目の緊急事態宣言も不可避の状況となっている。同時に 23 日には東京オリンピックの開幕を控えており、整合性がつかなくなっている。菅政権に対して「政治責任」が問われるのは必至となっており、それが株価に悪影響を及ぼしている。
日経平均は下方の壁を試す動き。もちろんこの壁は「テクニカルの壁(需給の壁)」であり、将来的に消滅するもの。一時的に株価が下げ渋るかもしれないが、下方ブレイクが前提となっている。投資家は「売りポジション」を維持し、そういった下落に備えるしかない。
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