◆ 「テーパリング期待」再燃 - 109円前半
昨日は欧州タイム中盤に“109.330円”へ上昇した後、NYタイム中盤には“108.569円”へ下落する場面が見られました。
「暗号資産急落」を背景にした“リスク回避→円買い”が台頭したからですが、一方で最終的には“109.292円”へと値を戻しています。
キッカケとなったのは、やはり「FOMC議事要旨」でした。
『米経済回復が継続すれば、ある時点で緩和縮小議論を始めることが適切』
『緩和縮小議論は時期尚早』とパウエルFRB議長がこれまでいい続けてきた分だけ、“サプライズ”になったといえそうです。
この影響からマーケットは「テーパリング(緩和縮小)期待」が再燃し、「米10年国債利回りは急上昇(1.61%→1.69%)」を見せる中、ドル円も「往って来い(→109.292円)」を演じています。
◆ 目先は“思惑的な乱高下”…?
すぐさま“200週移動平均線(本日は108.892円)”を回復してきた動きを見る限り、テクニカル的には“下値は堅い”がより先行する可能性は高そうに思います。
しかし「米雇用情勢への慎重姿勢」は何ら変わっておらず、“109.40円”より上には「分厚いドル売りオーダー」も展開すると聞き及びます。
つまり“このまま上値追い”となるかは、甚だ微妙…?
“崩れない”との見方は変わらないものの、目先は“思惑的な乱高下”を想定しておくべきかもしれません。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:109.784(5/13高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:109.651(5/14高値、日足・一目均衡表先行スパン上限)
上値3:109.500(5/17高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:109.409(+1σ)
上値1:109.330(5/19高値、5/13~5/19の61.8%戻し水準)
前営業日終値:109.190(50日移動平均線、週足・一目均衡表転換線、100月移動平均線)
下値1:109.067(日足・一目均衡表転換線、50月移動平均線)
下値2:108.969(20日移動平均線、大台)
下値3:108.893(200週移動平均線)
下値4:108.729(ピボット1stサポート)
下値5:108.631(日足・一目均衡表基準線)
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