日足チャートは上方に壁 上値の重い展開続く
先週末の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 164.68 ドル高の 34200.67、ナスダック総合指数は 13.58 ポイント高の 14052.34 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29765 円付近での推移。したがって、本日の東京株式相場は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
注目の日米首脳会談は大きなサプライズはなかった。台湾・新疆ウイグル地区に関しての言及や、一定の中国の反発はほぼ織り込み済みの内容。突っ込んだ具体案がなく、「早期の危機」につながるものではなかった。市場は一定の安心感を示しており、週明けの日経平均は堅調スタートが予想される。
ただ、日経平均の日足チャートでは、相変わらず弱気形状。上方には壁が位置しており、上値の重い展開が続いている。短期的には「ボックス相場」を形成している可能性が高く、市場の警戒感は後退してない。基本的に手掛かり材料が乏しく、上昇突破するエネルギーがないのが現状だ。
そのようななか、ビットコインの下落が話題となっている。18 日、一時 14%の下落となっており、新疆ウイグル自治区で起きた停電が理由のひとつとされている。「ビットコインのネットワークは世界に分散されているが、マイニングはそうではない」との見方が台頭。その脆弱性が露呈した格好だ。また、14 日に米ナスダックに交換業者コインベースが上場されており、その時価総額は 8 兆円規模。その後、株価は乱高下しており、バブル崩壊の懸念も指摘されている。日本の仮想通貨関連も頭打ちになっている銘柄が多く、株価下落を予感させている。全体相場の地合いを悪化させる恐れがあり、その辺は警戒しておきたい。
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