チャートは強気転換も、見極める局面
本日の日経平均は 59.08 円高の 29768.06 円で取引を終了した。朝方は米株高を受けて上昇幅を拡大させる場面があったものの、買い一巡後は上値の重い展開。引けにかけてやや甘い動きとなった。
日経平均の日足チャートでは、長い上ひげが出現。上値の重さを示唆しており、相変わらず高値圏では売り圧力が強いようだ。ただ、寄り付きで空けた窓をギリギリ残しており、ここでチャートは強気転換。上値志向がホンモノかどうか見極める局面となる。
相場の上値を重くしたのは、やはりファストリ(9983)だ。朝方こそ買い先行となったものの、買い一巡後はすぐに値を消す展開。すぐにマイナス圏へと転じた。日経平均の寄与度は、1銘柄で 111 円ほど。ファストリのチャートは弱気を継続しており、来週以降、足を引っ張る可能性はある。
日経平均の日足チャートでは、引き続き 29700 円付近が「居心地の良い水準」となっている。上下の壁の間に挟まれており、ちょうど「どんぶりの底」に位置しているような感じとなっている。短期的には下方の小さな窓を埋めやすいが、逆にこれを埋めてしまえば、再び需給要因はなくなる。いずれにしてももみ合い相場となる可能性は高そうだ。
投資家にとって重要なのは、将来的にどっちに放れるのか――ということ。現状は「やや上放れ」の可能性が大きく、いったんここは「買いポジション」に転換しなければならない。
「窓・ひげ理論」では「上方にひげ・下方に窓」という位置関係になっており、下方の窓を埋めやすい。当然、これを再び下方ブレイクすることになれば、チャートはすぐに弱気転換してしまう。強弱感が変化しやすい状態であり、その点には注意する必要があるだろう。
<マーケット・ストーリー>
オーディションに落ちた女の子のテンションはダダ下がりだ。カラ元気を使ってはみせたものの、すぐに喪失感が台頭。完全にやる気を失っている。それでも再び上昇を始めたビニール塊。「何か、天井に引っ掛かってる?」――そんな声も聞こえてきた。
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