米国株高、円安等を背景に、上値を試す
先週末の米国株式市場は聖金曜日のため休場。日経平均先物(6月限)の寄り付き前の気配は 29990 円付近となっており、本日の日経平均は堅調スタートが予想される。注目の米雇用統計は、市場予想を上回る 91 万人増。長期金利は年」1.7%台に再び上昇したものの、日本株への影響は限定的だろう。米国の堅調な雇用回復を好感。為替は1ドル=110円台後半での推移となっており、円安基調は保たれている。経済正常化に向けて景気敏感株、ハイテク株などを中心に買い優勢の展開となりそうだ。日経平均は3万円を試す動きとなるだろう。
先週末の日経平均は窓を空けて上昇。上方の窓を突き抜けており、力強い上昇相場となっている。上方の壁に接近していることや、窓と株価の位置関係が逆転したことなどから、一時的に株価は調整しやすい。それでもチャートの強気形状は維持されており、投資家は「上昇突破」を前提にトレードするしかないだろう。
市場にとってリスクとして意識されているのは、もちろん米長期金利の上昇だ。ただ、今回の米雇用統計を受けても、急激な金利上昇にはなっていない。巡航速度での金利上昇は、景気回復にとって良い兆候―-と捉えられており、株式市場では特に悪材料視されるには至っていない。本日も米国株の先高観、円安基調などを背景に、日本株も上値を試す動きが続きそうだ。今週は経済指標など大きなイベントがないため、株高を受けた「自己強化型」の上昇相場となりそうだ。株高とともに投資家が一段と自信をつけていき、数々の悪材料を消化、織り込む動きとなるだろう。コロナ感染拡大よりも、ワクチン接種による期待感の方が勝っている。投資家は「買いポジション」を持ちながら、「予想以上の上昇」に賭けるしかない。
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