窓空けや窓埋めの動向と強弱に注目
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 188.57 ドル高の 32485.59、ナスダック総合指数は 329.84 ポイント高の 13398.67 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29210 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
本日はメジャーSQだ。現物と先物が一致し、出来高が急増するので、機関投資家にとっての良い清算日。この値で勝負が決する投資家も多いことだろう。幸い波乱とはならなそうだが、問題なのはその後の需給。これまであったポジションが閉じられることによって、急速に流れが変化する可能性があるからだ。SQと株価の位置関係も重要。仮に上方向の「幻のSQ(現物がつけない値段)」となった場合には、急速に需給が悪化する可能性がある。
3月末の配当落ち分が約 190 円であることから、先物価格は現物からこの価格を差し引く必要がある。それを考慮すると、日経平均は約 150 円程度の上昇から始まりそう。米国株の上昇を受けて、楽観的な見方が広がるということになる。
日経平均の日足チャートでは、上方の窓埋めの成否、窓空けの有無が焦点となりそうだ。もし、「窓空け上昇+窓上限(29336.60 円)に到達」となれば、窓と株価の位置関係が逆転する。それにSQによる需給反転が起これば、急速に下落しやすくなってしまうのだ。投資家は現時点で「弱気ポジション」を持ちながら、その窓空け・窓埋めの動向、そして強弱感を測るようにしたい。
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