上方の窓を再び試すが、上値は重い
昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 464.28 ドル高の 32297.02、 ナスダック総合指数は 4.99 ポイント安の13068.83 となった。また、時間外取引の日経平均 先物(円建て)は 29135 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
NY ダウは最高値を更新したものの、ナスダックが足を引っ張る形。米消費者物価指数 (CPI)が前月比 0.4%の上昇となり、市場予想と一致。過度なインフレ懸念が後退し、ダウを 押し上げる形となった。
ただ、外国為替市場では円安が一服。1ドル=108 円台半ばでの推移となっており、国内輸出関連株にはやや重しとなりそうだ。
日経平均の日足チャートでは昨日、窓空け上昇とはならなかった。上方の窓の手前で足踏みをしており、上値の重さを示唆している。弱気相場は継続しており、将来的な下振れが 警戒される。
本日は堅調スタートとなることで、上方の窓を再び試す動きになりそうだ。場合によってはこれを埋めに行くかもしれない。ただ、ここが「上値の限界値」として意識されており、チャート の崩れはすぐには取り戻せない。どうしても売りが出やすく、株価の上値は抑えられそうだ。
そして明日はメジャーSQ だ。昨年の今頃はコロナショックで株価が急落していた時期だ が、最近はかなり穏やかな日々が続いている。コロナバブル崩壊の危機が囁かれているが、現時点ではそういった動きにはなっていない。ただ、もし、下ひげをブレイクする流れとなれ ば、それは再び危機が訪れることを意味する。投資家は「売りポジション」を持ちながら、その強弱感に対して常に敏感になっていたい。
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