NY株式市場(29日)乱高下のゲームストップ株に注目−空売りファンドの会見内容を注視
29日のニューヨーク株式市場でダウ平均は売り先行で取引が始まりそうだ。
ダウ平均は、29日のアジア株からヨーロッパ株にかけて急落している流れを踏襲して再びリスクオフムードが強まりそうだ。ジョンソン・アンド・ジョンソンが発表したワクチンの有効性が期待ほど高くなかったことも投資家心理を圧迫しそうなほか、引き続き、相場の撹乱要因となっているいわゆるロビンフッター勢の動向を注視していく必要があろう。ダウ平均は世界的な株安の流れに歯止めを掛けられないまま寄り付きを迎えそうだ。
ニューヨーク株式市場の高値波乱の要因となったゲームストップ株の乱高下を巡っては、空売りを仕掛けたと見られるヘッジファンドが、29日の取引開始間もなく記者会見を行うという。会見の内容次第で相場の不透明感が解消されれば、ニューヨーク株式市場は、相場の関心が再びコロナ問題や主力企業の決算発表などマクロ・ミクロのファンンダメンタルズに回帰することになろう。
ダウ平均は寄り付きで前日の上昇分(300ドル)をほぼ帳消しにすることも想定しておきたいタイミングだ。前日の日中安値(3万377ドル)や直近安値(27日の日中安値:3万206ドル)で踏み止まれるかどうか、マーケット全体、冷静さが求められる1日となる。
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