ドル円は底堅い展開も膠着感が強い=NY為替概況
きょうのNY為替市場でドル円は底堅い展開が見られ103円台後半に上昇。本日の21日線は103.60円付近に来ているが、その水準を上回っている。きょうの市場は米株が利益確定売りに押されるなど、ややリスク回避の雰囲気も出ており、ドルへの逃避買いが出ている。ハイテク企業の決算が弱い内容だったことでリスク回避の雰囲気をやや強めている模様。
ただ、いまのところ104円台を積極的に試そうという雰囲気まではない。今週のドル円は104円台に上昇して始まったものの、維持することができずに103円台に値を落としている。21日線の下を試す動きも今週は出ており、昨年3月以降続いている下降トレンドに変化はなさそうだ。全体的に103円台での膠着感が強まっており、次のアクション待ちといった印象だ。来週はFOMCや米GDP速報値など重要イベントが目白押しとなっている。それらへの反応を待ちたいところなのかもしれない。
一方、ドル買いの動きが見られているものの、ユーロドルに下押す動きは見られず、底堅い動きが続いている。本日1.22ドルちょうど付近に来ている21日線には慎重なものの、今週の買戻しの動きは持続している。
バイデン大統領が議会で大統領に認定されて以降、ユーロドルは戻り売りが優勢となり、1.23ドル台から1.20ドル台まで下落した。今週に入ってその動きは止まっている。ユーロドルの下落は10年来の多さに積み上がったドルショートの解消との声が多く聞かれているが、一部からはドルショートは依然として高水準に積み上がっており、ドルのショートカバーの持続性に疑問が投げかけられている。米商品先物協会(CFTC)が発表しているIMMの建玉報告の1月12日週のデータでは、ドルが上昇したにもかかわらず、ドルショートはほぼ10年来の水準を維持している。ドル買戻しの過程で、上値では戻り待ちの新規売りが活発に出ていた可能性もあるという。ユーロドルは1.2350ドル付近から下落したが、ロングポジションは減少していない。
ポンドも売りが優勢となり、ポンドドルは1.36ドル台半ばまで一時下落する場面もみられた。ただ、上昇トレンドはしっかりと維持しており、英経済について市場も比較的楽観視しているようだ。
きょうは1月の英PMI速報値が発表になっていたが、総合指数は40.6と前回から大幅に低下し、予想も下回っていた。厳格な都市封鎖の実施の影響が出たことが示されている。エコノミストからは、きょうのPMIのデータは1月の英月次GDPの前月比5%縮小を示唆しているとの指摘が出ていた。ただ、11月の2.6%縮小よりは大きいものの、昨年4月の最初の都市封鎖時に見られた18.8%縮小よりは小さいとの声も聞かれた。また、今回のデータは弱い内容ではあるが、英中銀が2月の金融政策委員会(MPC)で追加緩和を促すようなことにはならないとの見方も出ている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ただ、いまのところ104円台を積極的に試そうという雰囲気まではない。今週のドル円は104円台に上昇して始まったものの、維持することができずに103円台に値を落としている。21日線の下を試す動きも今週は出ており、昨年3月以降続いている下降トレンドに変化はなさそうだ。全体的に103円台での膠着感が強まっており、次のアクション待ちといった印象だ。来週はFOMCや米GDP速報値など重要イベントが目白押しとなっている。それらへの反応を待ちたいところなのかもしれない。
一方、ドル買いの動きが見られているものの、ユーロドルに下押す動きは見られず、底堅い動きが続いている。本日1.22ドルちょうど付近に来ている21日線には慎重なものの、今週の買戻しの動きは持続している。
バイデン大統領が議会で大統領に認定されて以降、ユーロドルは戻り売りが優勢となり、1.23ドル台から1.20ドル台まで下落した。今週に入ってその動きは止まっている。ユーロドルの下落は10年来の多さに積み上がったドルショートの解消との声が多く聞かれているが、一部からはドルショートは依然として高水準に積み上がっており、ドルのショートカバーの持続性に疑問が投げかけられている。米商品先物協会(CFTC)が発表しているIMMの建玉報告の1月12日週のデータでは、ドルが上昇したにもかかわらず、ドルショートはほぼ10年来の水準を維持している。ドル買戻しの過程で、上値では戻り待ちの新規売りが活発に出ていた可能性もあるという。ユーロドルは1.2350ドル付近から下落したが、ロングポジションは減少していない。
ポンドも売りが優勢となり、ポンドドルは1.36ドル台半ばまで一時下落する場面もみられた。ただ、上昇トレンドはしっかりと維持しており、英経済について市場も比較的楽観視しているようだ。
きょうは1月の英PMI速報値が発表になっていたが、総合指数は40.6と前回から大幅に低下し、予想も下回っていた。厳格な都市封鎖の実施の影響が出たことが示されている。エコノミストからは、きょうのPMIのデータは1月の英月次GDPの前月比5%縮小を示唆しているとの指摘が出ていた。ただ、11月の2.6%縮小よりは大きいものの、昨年4月の最初の都市封鎖時に見られた18.8%縮小よりは小さいとの声も聞かれた。また、今回のデータは弱い内容ではあるが、英中銀が2月の金融政策委員会(MPC)で追加緩和を促すようなことにはならないとの見方も出ている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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