「やや軟調スタートも、成長株には資金が向かいやすい」
![](https://tatsujin.minkabu.jp/wp-content/uploads/2021/01/1.21夕刊チャート作図-1.png)
昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 12.37 ドル安の
31176.01、ナスダック総合指数は 73.57 ポイント高の 13530.92 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28640 円付近での推移。したがって、本日の東京株式相場はやや軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。
ナスダック総合指数と S&P500 は高値更新で終えたものの、NY ダウはやや上値の重い展開。高値圏では一定の利食い売りが出ているようだ。日本株も NY ダウの売り圧力の強さを嫌気して、やや下落して始まりそう。日経平均も年初来高値付近で推移しており、利益確定の売りが出やすいと考える。
もちろん週末要因もあるだろう。基本的に手掛かり材料難が続いており、積極的に上値を買いにくい。売り方の買い戻し、世界的な金融緩和の継続などが上昇の背景になっており、一部では「バブルでは?」との声も聞こえている。投資家は疑心暗鬼のなか買い進んでおり、それが出来高の乏しさにもつながっている。
ただ、昨日はマザーズ指数が大幅高となっており、一部の新興株には個人投資家の資金が向かっている。値動きの良い銘柄に対しての物色意欲は旺盛であり、引き続きそういった流れが続くだろう。全体相場の上値が重い方が、逆に成長株には資金が向かいやすいという特徴がある。コロナ感染拡大が続いていることからワクチン関連、バイデン新大統領の政策から環境関連などに資金が向かいやすいと考える。
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