ユーロやポンド主導で円安・ドル安、ドル円は104円近辺で揉み合い=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/01/19 20:27
ユーロやポンド主導で円安・ドル安、ドル円は104円近辺で揉み合い=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、円安・ドル安の動きが優勢。特に、ユーロが堅調で、続いてポンドが上昇。豪ドルは買い先行後は値動きが一服している。ドル円は東京市場で大きく上昇したあと、ロンドン市場では104円の高値付近での揉み合いに。ユーロドルは1.21台乗せから1.2130台へ、ポンドドルは1.36挟みの振幅を経て1.3620台へと上昇。ユーロ円は126円台乗せ、ポンド円は141円台後半と東京市場から一段と買われている。このあとのイエレン氏の米財務長官指名承認公聴会を控えて、積極的な財政出動への期待が広がっているようだ。米株先物が買われており、欧州株も連れ高となっている。また、ユーロ相場にとってはこの日発表された独ZEW景況感指数が予想を上回る改善を示したことが買いを加速させた面もあった。

 ドル円は104円近辺での取引。東京市場で103.70近辺から104円台乗せまで買われたあと、ロンドン序盤には104.09レベルまで高値を伸ばした。しかし、上値は抑えられており、104円ちょうどをはさんでの揉み合いに落ち着いている。ユーロ円などクロス円が堅調に推移する一方で、ユーロドルが上昇とドル安圧力もあり、ドル円は動きにくくなっていた。

 ユーロドルは1.21台前半での取引。東京市場では1.21台手前水準で揉み合ったが、ロンドン市場は騰勢を強めている。1.2085近辺まで小幅に調整売りが入った後は買い一色となった。1月独ZEW景況感指数の発表を控えて買いが先行した。結果は61.8と事前予想59.4を上回る強い内容となり、ユーロドルは1.2130台へと一段と上昇した。ユーロ円も堅調。東京市場では125.20近辺から125.80近辺へと買われたが、ロンドン市場でも一段高。126円台乗せから126.20近辺へと高値を伸ばした。対ポンドでもユーロ買いが優勢。この日実施されたフランス50年債入札に過去最大の買い注文が集まっており、投資家からユーロ買いが出た面もあったようだ。

 ポンドドルは1.36台前半での取引。東京市場で小幅に上昇したあと1.36を挟んで神経質に振れてロンドン取引を開始した。ユーロドルの上昇に連れ高となり、高値を1.3627レベルまで伸ばした。ポンド円は東京市場で140円台後半から141円台半ばへと買われたあと、141.30付近までの小幅調整後は再び買われて、高値を141.70台へと更新した。ユーロポンドは0.88台後半から0.89台前半へと上昇。ポンド買いの動きはユーロほどではなかった。あすの一連の英物価統計の発表を控えて、ユーロポンドの下落基調に調整が入る面もあったもよう。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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