大証12月限
日経225先物 23410 -90 (-0.38%)
TOPIX先物 1616.0 -14.0 (-0.67%)
日経225先物は前日比90円安(-0.38%)の2万3410円で取引を終了。寄り付きは2万3520円とシカゴ先物清算値(2万3500円)を若干上回って始まった。その後は2万3460円から2万3530円辺りで2万3500円を挟んだレンジ取引が継続。ファーストリテイリング <9983> が1社で日経平均株価を約100円超下支えするなかで底堅さが意識されていた。前引けのTOPIXは0.28%安で3日続落となるため、このレベルでも日銀のETF買い入れへの思惑もあったが、ランチタイムの時点で一気に100円程度の売り仕掛けによって現物の後場寄り付き直後には2万3370円まで下落幅を広げた。週末要因かららショートカバーを狙ったトレードも限られ、下げ幅は縮めたものの2万3400円から2万3430円辺りでの推移となった。
ファーストリテイリングの指数寄与度が大きかったが、高止まりとなる中で来週以降の指数へのインパクトの反動も意識されやすく、断続的なインデックス売りにつながったようだ。米大統領選や追加経済対策を巡る不透明感に加えて、欧州で新型コロナウイルス感染症が再拡大していることからオーバーウイークのポジションは取りづらいところであり、日銀のETF買い入れへの思惑があるなかで、売りを仕掛けた格好である。
この影響もあり、NT倍率は先物中心限月で14.48倍まで上昇し、8月以来の水準となっている。NT倍率の上昇傾向が強まってきているため、こう着感の強い相場展開の中ではNTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)によるスプレッド狙いの売買が有効であろう。日経平均は支持線として意識されていた2万3500円を下回ってきているが、権利行使価格2万3375円辺りまでの調整は意識されよう。もっとも、これまでスプレッド狙いのスタンスであるため、基本的に日経225型が相対的に弱含みとなる場面においては、NTロングのポジションを積み上げたいところである。
手口面では、日経225先物はゴールドマンが1570枚、モルガンSが890枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1820枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが1550枚程度の売り越しに対して、みずほが2900枚程度の買い越しだった。みずほからETF絡みの買いが入ったとみられ、これに米系証券からのショートが向かったようである。
株探ニュース
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