スナク英財務相が新雇用対策発表も失業増加は避けられない=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/09/25 02:05
 ポンドドルは1.27ドル台半ばでの推移となっている。NY時間に入ってリスク回避のドル買いが一服する中、ポンドドルも買いが出ているものの、全体的には1.27ドル台での方向感のない展開が続いている。

 きょうはスナク英財務相が、10月末で期限切れとなる既存の雇用対策に代わる新制度を発表。11月1日から半年間、通常勤務時間の3分の1以上の労働に従事している労働者を対象に、企業に対して最大3分の2相当の賃金を補助する。また、企業が新型ウイルスの流行を受けて利用した政府保証付きの融資については返済期限を先延ばしする措置も発表した。

 ただ、スナク英財務相は、現行の対策終了後に予想される失業を、新たな対策が食い止めることはないとも警告。市場からも雇用削減を完全に避けるには不十分との見解が多い。ポンドは発表直後に売りが膨らんだものの、直ぐに戻している。市場からは賛否両論が出ているが、ベイリー英中銀総裁は「理に適う」と賛同の意向を示していた。

 なお、英国の感染第2波の拡大が続いており、本日発表になった新規感染者数は6634人とパンデミック開始以来最多となっている。

EUR/USD 1.1668 EUR/JPY 123.02 EUR/GBP 0.9142

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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