ダウ平均は大幅続伸 米中対立への懸念も経済再開への期待が強い=米国株序盤

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/05/27 22:55
NY株式27日(NY時間09:44)
ダウ平均   25305.88(+310.77 +1.27%)
ナスダック   9320.63(-19.59 -0.21%)
CME日経平均先物 21620(大証終比:+340 +1.57%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は3日大幅に続伸して始まっている。2万5000ドルを再び回復しており、上げに弾みがついているようだ。ダウ平均は3月10日以来の高値水準。

 引き続き経済再開とワクチン開発への期待が相場をけん引している。ただ、米中対立への懸念も一方で根強く。感染第2波の影響も気掛かりな状況。特に米中対立については、明日、現在開催している全人代が最終日を迎えるが、香港の統制を強化する国家安全法の導入巡り採決を行う。可決はほぼ確実視されている状況。この動きを巡って香港ではデモ行われており、警察が警告の催涙弾を放った。

 一方、米側も対抗措置を講ずる意向で、トランプ大統領は非常に興味深い措置を週内に発表する意向を示している。トランプ政権は中国による香港国家安全法の制定の動きを巡り、中国の当局者・企業・金融機関へのさまざまな制裁措置を検討しているとの報道も流れている。市場では米中対立が再びエスカレートするとの警戒感が高まっている。

 市場からは経済の最悪期は通り過ぎたとの声も出始めている。しかし、V字回復はなお見込めない中で、現在の株価のバリュエーションを疑問視する声も少なくない。ただ、過去に例を見ないほどの短期間の景気後退の可能性もあるとの指摘も聞かれ、米政府やFRBの積極策が下支えする格好で、市場も期待感を温存しているようだ。

前日同様に経済再開で恩恵を受ける業種を中心に、産業株や銀行株も買い戻しが強まっている。一方、IT・ハイテクは利益確定売りも見られ、ナスダックは下げに転じている。

 きょうは午後に米地区連銀経済報告(ベージュブック)が発表される予定。また、引け後の決算はHPが予定されている。

アルファベット(C) 1412.71(-4.31 -0.30%)
フェイスブック 228.02(-4.18 -1.80%)
ネットフリックス 413.37(-1.40 -0.34%)
テスラ 817.79(-1.08 -0.13%)
アマゾン 2378.50(-43.36 -1.79%)
エヌビディア 336.53(-12.18 -3.49%)
ツイッター 33.79(-0.22 -0.65%)

ダウ採用銘柄
J&J 143.62(-0.94 -0.65%)
P&G 112.03(0.00 0.00%)
ダウ・インク 40.04(+1.25 +3.46%)
ボーイング 147.57(+2.84 +2.07%) 
キャタピラー  122.34(+4.93 +4.38%) 
レイセオン  67.68(+3.21 +5.35%) 
ビザ 191.81(-1.42 -0.74%) 
ナイキ 98.45(+1.83 +1.95%)
ウォルグリーン 43.54(+1.37 +3.46%) 
3M 155.49(+3.41 +2.33%) 
エクソンモビル  46.85(+0.94 +2.11%) 
シェブロン 94.04(+0.74 +0.82%) 
コカコーラ 46.76(+0.67 +1.49%) 
ディズニー 123.10(+2.15 +1.82%) 
マクドナルド 186.63(+1.79 +0.97%) 
ウォルマート 123.99(+0.13 +0.10%)
ホームデポ 241.81(-0.67 -0.28%)
JPモルガン 101.13(+5.31 +5.93%)
トラベラーズ  106.77(+3.41 +3.41%)
ゴールドマン  202.65(+6.59 +3.66%)
アメックス 99.64(+5.32 +5.96%) 
ユナイテッドヘルス 296.75(+1.86 +0.64%)
IBM 124.15(+2.39 +2.02%)
アップル  317.59(+0.86 +0.27%)
ベライゾン 55.02(+0.72 +1.33%)
マイクロソフト  178.85(-2.72 -1.48%)
インテル 62.61(+0.27 +0.43%)
ファイザー 37.39(-0.10 -0.27%)
メルク 76.10(-1.16 -1.52%)
シスコシステムズ 45.01(+0.17 +0.38%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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