先週は、米国株式の堅調な戻りにつれ高し、日経平均は20500円水準の動き
先週の予測では、前週の11日(月)に、20534円まで上昇後、15日(金)に19832円まで下落して、20037円で引けたことで、2万円台のフシ目での値固めができるかどうかとしました。14日(木)に39県で緊急事態宣言の解除をしたことで、相場のサポート要因になっているため、21日に見通し日とされている残る8都道府県の解除が示されれば相場にはプラスになるとしました。
結果的には、米株が戻りを試す動きが続いたことで、日経平均もサポートされも戻り高値を更新し、21日(木)には20734円まで上昇しました、週後半は米株式が一服となったことで、2日続落し、週末は▲164円の20388円で引けました。先週は19999円から20734円の中で20500円を中心のもみあいとなりました。
18日(月)は、前週末の米株高が支えとなり、堅調な動きとなりましたが、方向性の定まらない値動きとなりましたが、後場には△160円の20197円まで上昇し、終値は△96円の20133円と続伸しました。
19日(火)は、前日のアメリカ市場でワクチンの開発期待が高まったことで、NYダウが△911ドルとなり、これを受けて日経平均は△335円の20469円で寄り付き、一時△525円の20659円まで上昇し、20500円をはさんだもみあいとなったあと終値では△299円の20433円となりました。この日の売買代金が10日ぶりに2兆5000億円を超えました。
20日(水)は、前日の米国市場は、利益確定売りで4日ぶりの反落となったものの、日経平均は寄前発表の3月機械受注が予想よりマイナス幅が小さかったことで、△21円の20454円と買い先行で始まり、後場には△251円の20684円まで上昇しましたが、その後は上げ幅を縮小し、△161円の20595円と4日続伸となりました。
21日(木)は、前日の米国市場ではNYダウが△369ドルとなったことで、日経平均は△97円の20692円で始まりましたが、時間外の米株先物が下落に転じたことで、日経平均もマイナスに転じ、▲42円の20552円と5日ぶりの反落で引けました。売買代金は4月23日以来、約1ヶ月ぶりに2兆円を割りました。
週末の22日(金)は、前日の米国市場で3指標そろって下落したものの、日経平均は△31円の20583円と買い先行となりました。しかし、先物に継続して売りが出たのをきっかけにマイナスに転じ、後場になると下げ幅をやや拡大し、▲164円の20388円と続落し、4ヶ月ぶりに連日で売買代金が2兆円割れとなりました。
今週は市場ボリュームがない中で、日経平均の指数は戻りを試しましたが、これは一部の値ガサ株が買われた結果であり、売買代金の減少を見る限り上値を追っていく状況ではないと言えます。
22日(金)の米国市場は、3連休や米中関係懸念で安く始まるが、ワクチンの開発期待や経済活動の再開期待から3指標とも前日とほぼ変わらずで引けました。NYダウは一時▲180ドルまで下げましたが、終値では▲8ドルの24465ドルで引けました。シカゴの日経先物は△190円の20550円でした。
今週は、緊急事態宣言の全面解除で20500~21000円の中でのもみあい
今週は、日経平均はNYダウがさらに戻せば、3月6日以来となる21000円への回復も期待できるところですが、そのためにはNYダウが終値で4月29日の24764ドルを超える必要があります。目先のNYダウのチャートは、4月29日の24764ドル、5月21日の24718ドルとザラ場でダブル天井に近い形となっていますので、下を試したあと短期的な調整の可能性もあります。
米財務長官は「4~6月に底入れし、10~12月に大きな成長へ」予測していますが、そうだとすればさらなる上昇が期待できます。又、日米ともに経済活動の再開のピッチが早まりそうなので米国次第で日経平均の21000円も期待できます。
しかし、一方で混乱要因も依然として、コロナウイルス問題、香港問題、米中対立問題があり、27日にはカナダの最高裁がファーウェイ副会長の引渡しを巡る重大決定を行う見通しなので米中の緊張が増せば株価は下押し懸念が増すことになります。そう考えると20500円をはさんだもみあいとなる可能性が高いかもしれません。国内的には緊急事態宣言の先の39県の解除に続いて京都、大阪、兵庫の関西3府県の解除、さらに残る首都圏4都県と北海道が期限の月末までに解除となるかどうか注目をなります。
本日は、緊急事態宣言の全面解除を決定する方針から買い先行で始まり、さらに20年度第2次補正予算案が事業規模100兆円超で調整と報じられたことで、朝方は△265円の20653円で寄り付き、一時△20713円まで上昇し、その後は上値が重くなり前引けは△294円の20682円でした。しかし、後場になっても買い気は根強く、引けにかけて上昇基調は強く△353円の20741円と高値引けとなりました。経済活動再開への期待が続いていますが、商いは少なく目先のカラ売りが出尽くしとなっています。米株式が上昇して海外勢が日本株の出遅れに目をつけると21000円の期待もできるところです。
出島式ズバ株投資情報ブログ
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(指標)日経平均
先週の予測では、14日の39県の緊急事態宣言の解除に続き、21日を見通し日として残る8都道府県の解除がどうなるのか注目としました。
結果的には、2万円をフシ目とするもみあいを想定していましたが、米国株式が週間で3%を超える上昇となり、日経平均もつれ高して近畿3府県の解除がなされた21日(木)には、20734円の戻り高値をつけました。週末は米国の3連休を前に様子見となって▲164円の20388円で引けました。
今週は、基本的には20500円をはさんだもみあいが想定され、もし米国株がさらに上昇すれば、日経平均は21000円を試す可能性もありますが、緊急事態宣言について首都圏4都県と北海道の解除がどうなるのか注目となり、月末の期限前に解除されれば下値サポート要因となります。一方で米中対立悪化懸念があり、中国で22日開幕された全国人民代表大会は会期が28日まであり注目を集めます。
(指標)NYダウ
先週の予測では、経済活動の再開が徐々に拡大することや、FRBによる強力な金融支援が相場を下支えするものの、米中関係の悪化懸念が上値を抑える可能性があるとしました。
結果的には、ワクチン開発期待が高まり、景気回復期待もあって戻りを試し、1週間を通してみると3指標そろって3%超えとなり、NYダウは近日で3.23%高と4月10日以来の大幅高となりました。
今週のNYダウは、引き続き金融追加刺激策や経済活動の再開による各種経済指標の改善への期待が下支えとなり、高値を探る展開が想定されるが、米中対立懸念が高まっており注意が必要です、米国では納税期限の関係で「4月に買って5月に売る」と言う諺がありますが、チャートをみると4月29日の24764ドル、5月21日の24718ドルとダブル天井に近い形となっていますので、NYダウが24000ドルを大きく下に切ってくると柴田罫線では、短期の売転換となり、5月14日の22789ドルを切ると売転換が強まります。一方、4月29日の24764ドルを終値で上回ってくれば26000ドルが次の上値ポイントとなります。
(指標)ドル/円
先週の予測では、第2次コロナ感染拡大懸念や米中関係の悪化懸念から安全資産としてのドル買いが強まる可能性があるとしました。
結果的には、107~108円のレンジの動きとなり、この中で米中対立を警戒して安全資産としてもドル買い優勢となり、108円に接近する動きとなりましたが、22日(金)は、中国政府が人民大会で香港に国家安全法を適用することを協議し、介入も辞さない姿勢に転じたことで、一時107.46円まで下落し、107.60円で引けました。
今週もWHOのコロナウイルス対応を巡って米国と中国は対立し、リスク回避の円買いも考えられるが、日銀による追加金融緩和策は逆に円買い圧力となるため、リスク回避の円買いは抑制され、ドル・円は底堅い動きで107~108円の中での値動きが続きそうです。
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