NYダウが過去最大の上げ幅…むしろ危ない。

著者:中原良太
投稿:2020/03/14 11:11

NYダウが過去最大の上げ幅…むしろ危ない。

From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

2008年のリーマンショック、さいごの暴落の直前(10月14日)に日経平均株価は「過去最大の上昇率」を記録した。現状は何も変わっていない。株価が上がる=下落余地が増えるということ。安心材料ではない。

ナンピン買いするには早い。NYダウ2万ドルまでは動かない。理想を言えば1万5000ドルまで下がって欲しいところと考えます。

仮に世界恐慌クラスの株価暴落を想定するのであれば、NYダウの下値メドは6000ドル。だからこそ、安易に株を買いすぎるのは禁物でしょう。

「潮が引いて初めて誰が裸で泳いでいたかが分かる」(ウォーレン・バフェット)

明晰な頭脳やデータで武装しても、資金管理がずさんなら無意味。0を掛ければ全ては0になる。「上昇相場は怖いもの知らずほど儲かる」けど、今みたいな暴落で吹き飛ぶ。この件で消息不明になる自称カリスマ投資家は多そうですな。

先日もお話ししましたが…

①米国株はまだリーマンショック前に近い割高感、
②米国個人投資家はまだ全然ビビってない

という2点を鑑みるに、まだ株価は30%〜40%下がる可能性があると見ます。ナンピン買いには早い。同時に日本株は割安。損切りするのも勿体ない。黙って塩漬けが一番じゃないかなぁ…と思うんですよね。

今は株を売るより、買いたいとき

あくまでパンデミックによる経済打撃は「一過性」です。

目先1〜2年、長くて2〜3年は、
経済が停滞するかもしれません。

でも、5年先、10年先ともなれば、
経済は問題なく復調する可能性が高いはずです。

仮に株を売るとしても、

現時点で資金を回収すべきは、
「倒産リスクの高い危険企業への投資」や、
「成長見込みから期待が先行しすぎていた企業への投資」など、
欲に負けて買っている銘柄でしょう。
(つまり、買うべきでない株を買っていた場合ですね)

投資の神様バフェットも、
「10年持ち続けたくない株は、10分すら持ってはいけない」
と言っていますので。

逆に言えば、
「倒産リスクが低い会社」や
「まだまだ株価が安い会社」など、
については、普通に投資継続で良いと考えます。

相場の未来は誰にも分かりません。

それでも間違いなく言えるのは、
「株価が下がればリスクが下がり、投資の旨味は膨らむ」
ということです。

株価下落にめげることなく、
上手に、かつ貪欲にチャンスを拾っていきましょう。

- 中原良太
中原良太
株式会社テラス システムトレード開発者
配信元: 達人の予想