5日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:下へのバイアスは弱まり、押し目拾いのタイミングを窺う流れに
■前場の注目材料:DyDo、今期営業益20.5%減見込む、コンセンサス下回る計画
■武田薬、新型コロナ治療薬の開発始動、9カ月で試験めど
■下へのバイアスは弱まり、押し目拾いのタイミングを窺う流れに
5日の日本株市場は、米株高の流れから買い先行後は、狭いレンジでの取引になりそうだ。4日の米国市場ではNYダウが1173ドル高と大幅に上昇した。米大統領選の民主党候補指名予備選で穏健派とされるバイデン氏が予想外に健闘し、左派のサンダース氏の攻勢を食い止め、指名される可能性が強まったとの見方から投資家心理が改善した。この流れを受けて、シカゴ日経225先物清算値は大阪比260円高の21390円。円相場は1ドル107円50銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、先物主導によるインデックス買いでギャップスタートになりそうだ。しかし、スーパーチューズデーにおいてバイデン氏優勢との見方は前日のザラ場中の報道等である程度は織り込まれており、買い一巡後はこう着感が強まりそうである。足元では20800-21500円辺りのボトム水準での推移が続いていることもあり、このレンジを突破してくるまでは、慎重姿勢は崩れそうにない。
とはいえ、世界各国の中央銀行や政府が景気刺激策を導入するとの期待から下へのバイアスは弱まり、スタンスとしては下への警戒というよりは、押し目拾いのタイミングを窺う流れになるだろう。
昨日の日経平均は21000円を割り込んで始まったが、直近安値水準では底堅さが意識されている。やはり、日銀総裁による異例の談話に続いて、日銀による異例のETF買い入れにより、21000円処では売り込みづらさもあるだろう。臨時の金融政策決定会合などへの思惑なども根強いとみられる。
ヘッジファンドのVIX指数先物の差引き建玉はピーク時から半減程度まで一気に減少したことから、リスクパリティ戦略に伴う機械的な株式の売却についてはピークアウトした可能性もあり、これまでのような乱高下の動きから、落ち着きもみられてきている。国際オリンピック委員会(IOC)は、関係機関および国内オリンピック委員会(NOC)と連携し、7月24日から始まる東京オリンピックの成功に向けて全力を尽くす」と表明しており、こちらは安心感につながるところである。
一方で、トランプ大統領は感染拡大を防ぐため、米国への入国を拒否する国や米国民の渡航を制限する国をめぐり、「日本などの状況を注視している」と述べ、日本も対象とする可能性があるとの考えを示してることは注視しておくべきだろう。
■DyDo、今期営業益20.5%減見込む、コンセンサス下回る計画
DyDo<2590>が発表した2020年1月期決算は、営業利益が前期比52.3%減の28.93億円となり、下方修正した数値での着地。21年1月期は同20.5%減の23億円を見込んでおり、コンセンサス(33-35億円程度)を下回る。トルコで収益性の高いミネラルウオーターが伸び採算は改善するが、人件費や新規投資などコスト負担が膨らむ。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(21100.06、+17.33)
・NYダウは上昇(27090.86、+1173.45)
・ナスダック総合指数は上昇(9018.09、+334.00)
・シカゴ日経225先物は上昇(21390、大阪比+260)
・1ドル107円50-60銭
・SOX指数は上昇(1789.57、+84.31)
・VIX指数は低下(31.99、-4.83)
・新型肺炎で追加金融緩和期待
・日銀のETF購入
・株安局面での自社株買い
・来期の業績回復期待
・IHI<7013>殺菌装置を増産、引き合い増
・武田薬<4502>新型コロナ治療薬の開発始動、9カ月で試験めど
・双日<2768>ベトナム企業に出資、スマート農業促進
・ホンダ<7267>EVの充電を効率管理、年内に欧州で
・ソフトバンク<9434>携帯会社、宇宙・成層圏に基地局、通信不通エリア解消
・三洋化成<4471>第三者割当増資80億円、全樹脂電池量産に充当
・ニッケ<3201>第一織物を子会社化、合成繊維織物でシナジー
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・09:30 豪・1月貿易収支(予想:+48.00億豪ドル、12月:+52.23億豪ドル)
<SF>
■株式見通し:下へのバイアスは弱まり、押し目拾いのタイミングを窺う流れに
■前場の注目材料:DyDo、今期営業益20.5%減見込む、コンセンサス下回る計画
■武田薬、新型コロナ治療薬の開発始動、9カ月で試験めど
■下へのバイアスは弱まり、押し目拾いのタイミングを窺う流れに
5日の日本株市場は、米株高の流れから買い先行後は、狭いレンジでの取引になりそうだ。4日の米国市場ではNYダウが1173ドル高と大幅に上昇した。米大統領選の民主党候補指名予備選で穏健派とされるバイデン氏が予想外に健闘し、左派のサンダース氏の攻勢を食い止め、指名される可能性が強まったとの見方から投資家心理が改善した。この流れを受けて、シカゴ日経225先物清算値は大阪比260円高の21390円。円相場は1ドル107円50銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、先物主導によるインデックス買いでギャップスタートになりそうだ。しかし、スーパーチューズデーにおいてバイデン氏優勢との見方は前日のザラ場中の報道等である程度は織り込まれており、買い一巡後はこう着感が強まりそうである。足元では20800-21500円辺りのボトム水準での推移が続いていることもあり、このレンジを突破してくるまでは、慎重姿勢は崩れそうにない。
とはいえ、世界各国の中央銀行や政府が景気刺激策を導入するとの期待から下へのバイアスは弱まり、スタンスとしては下への警戒というよりは、押し目拾いのタイミングを窺う流れになるだろう。
昨日の日経平均は21000円を割り込んで始まったが、直近安値水準では底堅さが意識されている。やはり、日銀総裁による異例の談話に続いて、日銀による異例のETF買い入れにより、21000円処では売り込みづらさもあるだろう。臨時の金融政策決定会合などへの思惑なども根強いとみられる。
ヘッジファンドのVIX指数先物の差引き建玉はピーク時から半減程度まで一気に減少したことから、リスクパリティ戦略に伴う機械的な株式の売却についてはピークアウトした可能性もあり、これまでのような乱高下の動きから、落ち着きもみられてきている。国際オリンピック委員会(IOC)は、関係機関および国内オリンピック委員会(NOC)と連携し、7月24日から始まる東京オリンピックの成功に向けて全力を尽くす」と表明しており、こちらは安心感につながるところである。
一方で、トランプ大統領は感染拡大を防ぐため、米国への入国を拒否する国や米国民の渡航を制限する国をめぐり、「日本などの状況を注視している」と述べ、日本も対象とする可能性があるとの考えを示してることは注視しておくべきだろう。
■DyDo、今期営業益20.5%減見込む、コンセンサス下回る計画
DyDo<2590>が発表した2020年1月期決算は、営業利益が前期比52.3%減の28.93億円となり、下方修正した数値での着地。21年1月期は同20.5%減の23億円を見込んでおり、コンセンサス(33-35億円程度)を下回る。トルコで収益性の高いミネラルウオーターが伸び採算は改善するが、人件費や新規投資などコスト負担が膨らむ。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(21100.06、+17.33)
・NYダウは上昇(27090.86、+1173.45)
・ナスダック総合指数は上昇(9018.09、+334.00)
・シカゴ日経225先物は上昇(21390、大阪比+260)
・1ドル107円50-60銭
・SOX指数は上昇(1789.57、+84.31)
・VIX指数は低下(31.99、-4.83)
・新型肺炎で追加金融緩和期待
・日銀のETF購入
・株安局面での自社株買い
・来期の業績回復期待
・IHI<7013>殺菌装置を増産、引き合い増
・武田薬<4502>新型コロナ治療薬の開発始動、9カ月で試験めど
・双日<2768>ベトナム企業に出資、スマート農業促進
・ホンダ<7267>EVの充電を効率管理、年内に欧州で
・ソフトバンク<9434>携帯会社、宇宙・成層圏に基地局、通信不通エリア解消
・三洋化成<4471>第三者割当増資80億円、全樹脂電池量産に充当
・ニッケ<3201>第一織物を子会社化、合成繊維織物でシナジー
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・09:30 豪・1月貿易収支(予想:+48.00億豪ドル、12月:+52.23億豪ドル)
<SF>
関連銘柄
銘柄 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
2590
|
2,937.0
(13:47)
|
-5.0
(-0.16%)
|
2768
|
3,096.0
(13:57)
|
-31.0
(-0.99%)
|
3201
|
1,296.0
(13:55)
|
+13.0
(+1.01%)
|
4471
|
4,090.0
(13:57)
|
+20.0
(+0.49%)
|
4502
|
4,270.0
(13:57)
|
+57.0
(+1.35%)
|
7013
|
9,195.0
(13:57)
|
+165.0
(+1.82%)
|
7267
|
1,353.0
(13:57)
|
+30.5
(+2.30%)
|
9434
|
195.6
(13:57)
|
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