東京株式(大引け)=554円高、新型肺炎への警戒感後退と中国の関税引き下げ発表好感

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/02/06 15:51
東京株式(大引け)=554円高、新型肺炎への警戒感後退と中国の関税引き下げ発表好感  6日の東京株式市場は前日の米株急伸や為替市場での円安を好感して主力株中心に幅広く買われ、日経平均は一時600円以上上昇し、2万4000円台目前まで値を飛ばす場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比554円03銭高の2万3873円59銭と大幅高で3日続伸。東証1部の売買高概算は16億5442万株、売買代金概算は3兆510億5000万円。値上がり銘柄数は1838、対して値下がり銘柄数は271、変わらずは50銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク選好ムードが加速し、日経平均は急騰。先物を絡め空売り筋の買い戻しに伴う上昇圧力が働く格好となった。日経平均は寄り付きから300円を超える上昇で大幅続伸して始まり、その後もジリジリと水準を切り上げた。中国で発生した新型肺炎について、治療薬やワクチン開発に関する報道が相次ぎ、過度な不安心理が後退、前日の米国株市場でNYダウが480ドルを超える上昇をみせたほか、ハイテク株比率の高いナスダック指数は史上最高値を更新した。これを受けて、東京市場でもリスク許容度の高まった外国人の買いを誘導する一方、ヘッジファンドによる先物への買い戻しが全体相場を押し上げた。更に後場取引時間中には、中国が米国から輸入する一部製品の関税を引き下げると伝わり、これを好感する形で上げ幅を拡大した。

 個別では、売買代金トップのトヨタ自動車<7203.T>が活況高の様相を呈し、ソニー<6758.T>も大きく買われた。村田製作所<6981.T>、日本電産<6594.T>が物色人気。ファーストリテイリング<9983.T>が値を飛ばし、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも高い。武田薬品工業<4502.T>なども上昇した。パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532.T>が商いを伴い急伸、総合メディカルホールディングス<9277.T>は値上がり率トップに買われ、巴川製紙所<3878.T>はストップ高となった。

 半面、ディー・エヌ・エー<2432.T>は大幅安。明治ホールディングス<2269.T>が値を下げ、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684.T>も売り込まれた。カルビー<2229.T>の下げも目立つ。コロプラ<3668.T>メンバーズ<2130.T>が急落、フジクラ<5803.T>三井海洋開発<6269.T>、大陽日酸<4091.T>なども下落した。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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