チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
トヨタ自動車 <7203> 【 2+→2+】
「2020年は高水準の販売・生産を維持」
12/17、同社は2020年(暦年)の販売、生産計画を発表。米国、中国、アジアと主要市場の需要が低調な中で微増とはいえ過去最高の販売台数計画はポジティブ。堅調な販売、適度な稼働、TNGA車の寄与、ハイブリッド車を中心とした電動車両の販売増、商品力に基づく質の高い販売維持により引き続き業界内で相対的に堅調な業績展開が期待できるとのTIWの見方に変化はない、20/3期TIW予想PER11.5倍など株価指標面も依然割安から投資評価は「2+」を維持する。
予想ROE:10.3% PBR:1.3倍、来期予想PER:11.0倍、来期予想EPS成長率:4%株価(1/10/終値):7,661円
Fモデルによる理論株価:7,626円(12月25日by高田悟)
ネクステージ <3186> 【 新規→1】
「小売り販売は大幅増が続く、ストックビジネスも積み上がり頗る好調」
投資評価「1」でカバレッジをスタートする。目標株価は1,750円(TIW20/11期予想PER25倍の水準)とする。理由は19/11期決算は買取事業の拡大や整備・保険などストックビジネスの積み上げにより粗利益率のアップを図り大幅営業増益で着地したことがポジティブ。また、20/11期は2桁営業増益と営業過去最高益更新を計画も十分達成可能とみること、更には、新車と整備事業で規模拡大による収益改善を同社が見込んでいることが評価できる。引き続きフロービジネスの拡大とストックビジネス積み上げによる収益力底上げにより高成長が見込める中、株価指標面にも特段割高感がないことなどによる。
予想ROE:17.5% PBR:3.3倍、来期予想PER:13.4倍、来期予想EPS成長率:28%株価(1/10終値):1,174円
Fモデルによる理論株価:1,020円(1月10日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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