【IRアナリストレポート】チェンジ(3962)

~NEW-ITでビジネスフロントの革新とパブリテックをリード~

【ポイント】
・長期ビジョンと中期3ヵ年計画が5月に公表された。日本のDX(デジタルトランスフォーメーション)市場において、リーダーの地位を確立することを掲げた。第1フェーズの3ヵ年では、2021年9月期で営業利益47億円(売上高営業利益率30%)を目指す。

・昨年11月末にふるさと納税サイトでNo.1のトラストバンクを買収した。全国の自治体に圧倒的なネットワークを有する。ここと連携してパブリテック(パブリックセクターのNew-IT)を推進する。収益性は高いので、今後への期待は大きい。ただ、ふるさと納税健全化へ6月から規制が強化され、市場変動の影響もあり、当面の業績はやや未達となろう。

・買収金額48億円(持株比率60.1%、その後70.2%へ)は全額借入で賄ったが、5月に公募増資を実施し、42億円を調達した。これによって一時20%を下回っていた自己資本比率は55%まで改善した。ファイナンス資金は、デジタル人材の獲得と育成、新製品・新サービス開発投資、次の投資事業、借入金の返済などに活用されよう。

・買収に伴い、2019年9月期のセグメントは、①NEW-ITトランスフォーメーション事業、②投資事業に加えて、③パブリテック事業(トラストバンク+公共×IT)が加わった。既存分野では、AI(人工知能)、RPA(ロボットによる業務自動化)、VR(仮想現実)、モバイルなどの活用が意欲的に展開されている。働き方改革を推進するIT活用も次々と実績を上げている。これによって顧客の事業現場に革新を起こすビジネスモデルを推進している。

・チェンジの経営の特長は、①経営スピードの速さ、②フラッグシップモデル戦略、③パートナー戦略、④ユースケース開発力にある。業界のトップクラスに食い込み、大手の SI(システムインテグレーター)と組んで、新しいビジネスを創っていく。そのために独自のライブラリを作り、全社員が共有できるようにしている。ここが競争力の源泉である。

・M&Aの効果はこれから本格化してこよう。企業規模が断層的に拡大してくる。IFRS(国際会計基準)に基づく連結も準備中である。公募増資で株価は下落したが、業績の拡大と共にROEも大きく好転してこよう。企業価値として、時価総額1000億円は十分達成できる方向にあるので、大いに注目したい。

目 次
1.特色 New-ITトランスフォーメーションを推進
2.強み 独自のフラッグシップ型価値創造モデル
3.大型M&A トラストバンクでパブリテックを急展開
4.中期経営計画 DX(デジタルトランスフォーメーション)で日本のリーダーを目指す
5.ファイナンス 公募増資で自己資本を充実、次の展開へ
5.当面の業績 今期は計画を下回るものの、好調を持続しよう
7.企業評価 M&Aのシナジーは十分見込める

チェンジ <3962>
企業レーティング
株価
(2019年8月27日)
1796円
時価総額 281億円
(15.6512百万株)
PBR 4.18倍
ROE 6.2%
PER 62.1倍
配当利回り 0.0%
総資産 10970百万円
純資産 6729百万円
自己資本比率 55.3%
BPS 429.6円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2012.3 973 89 87 15 1.4 0
2013.3 915 107 103 -51 -4.8 0
2014.3 1029 120 119 32 3.2 0
2014.9 711 74 74 43 4.2 0
2015.9 1400 134 137 82 7.8 0
2016.9 1550 186 175 118 10.6 0
2017.9 1980 331 325 229 17.9 0
2018.9 2604 513 513 343 25.7 0
2019.9(予) 7000 1200 1030 420 28.9 0
2020.9(予) 10200 1900 1800 850 54.3 0

(2019.6ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想。2014.9期は決算期変更で6か月ベース。2016年7月末1:300、2018年6月末1:2、2018年12月末で1:2の株式分割を実施。それ以前のEPSは修正ベース。2018.9期までは単体、2019年9月期より連結ベース(日本基準)。IFRS(国際会計基準)への移行を準備中。

企業レーティングの定義:当該企業の、①経営者の経営力、②事業の成長力、③業績下方修正に対するリスクマネジメント 、 ④ ESG から見た持続力、 という点から定性評価している。 A :良好で ある、 B :一定の努力を要する、 C :相当の改善を要する、 D: 極めて厳しい局面にある、という 4 段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/Change201908.pdf

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶマガジン

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