米国株見通し:世界的な景気減速の広がり意識も

配信元:フィスコ
投稿:2019/07/16 18:33
S&P500先物       3018.75(+1.50) (18:15現在)
ナスダック100先物  7993.50(+6.75) (18:15現在)

 18時15分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物は小高く推移。NYダウ先物はほぼ横ばいで推移している。欧州株式市場は小幅高。時間外取引のNY原油先物は前日比0.20ドルほどの上昇で推移。こうした流れを受け、16日の米株式市場は買い優勢気味に始まりそうだ。

 前日発表の中国の4-6月期GDP減速では、貿易摩擦の影響が懸念されたもよう。本日発表のドイツの7月ZEW景気期待指数も一段の落ち込みとなっており、世界的な景気減速の広がりが意識されそうだ。NY原油先物は、米国内原油在庫の減少予想が下支えとなり、底堅い展開が見込まれる。

 本日発表となる米国の経済指標は、6月小売売上高、6月鉱工業生産、7月NAHB住宅市場指数など。なかでも、小売売上高や鉱工業生産は伸び鈍化が予想され、景気減速懸念に結びつきやすく、株式市場にはネガティブな材料といえる。しかし、それが米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利下げ観測に結びつき、買い材料になる可能性もある。決算発表は、JPモルガン・チェース、ゴールドマンサックス、ウェルズファーゴ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ユナイテッド・コンチネンタルなどが予定されている。

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配信元: フィスコ