東京株式(大引け)=187円安、利益確定売り顕在化で6日ぶり反落

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/04/18 16:06
 18日の東京株式市場は利益確定売りに押された。朝方は売り買いを交錯させていたが、前場中ごろから下げ基調を強め、日経平均の下げ幅は一時200円を超えた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比187円85銭安の2万2090円12銭と6日ぶり反落。東証1部の売買高概算は11億8826万株、売買代金概算は2兆2288億3000万円。値上がり銘柄数は192、値下がり銘柄数は1907、変わらずは42銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場が上昇一服ムードとなったことで、これまで潜在していた利益確定の売り圧力が表面化した。前日まで日経平均は5日続伸でこの間に株価水準を600円近く上昇させていたこともあり、その反動が出た形。週末に米国や欧州、アジアの主要市場が休場となることから、海外投資家の持ち高調整の売り圧力も反映された。取引時間中は外国為替市場でドル安・円高に推移したことや、中国、香港、韓国などアジア株が総じて安かったことも買いを手控えさせた。業種別では自動車株がしっかりだったものの、33業種中30業種が値を下げ、特に医薬品株の下げが大きく全体地合い悪を助長した。値下がり銘柄数は1900を超え、全体の9割の銘柄が下落する全面安商状だった。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>任天堂<7974>などが安く、武田薬品工業<4502>も値を下げた。ソニー<6758>キヤノン<7751>も下落した。かんぽ生命保険<7181>の下値模索が続き、JT<2914>も冴えない。ベクトル<6058>メガチップス<6875>が大幅安、いちご<2337>の下げも目立った。ネオス<3627>が水準を切り下げ、千代田化工建設<6366>も利益確定売りが継続した。enish<3667>も安い。

 半面、商いを伴いファーストリテイリング<9983>の上値追いが続いている。楽天<4755>も堅調。キーエンス<6861>デンソー<6902>が高く、トヨタ自動車<7203>も買いが優勢だった。JVCケンウッド<6632>TOKYO BASE<3415>が急伸、ウエルシアホールディングス<3141>も活況高となった。日亜鋼業<5658>、アイシン精機<7259>なども上昇した。

出所:minkabuPRESS 株式情報

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