日経平均は約1ヶ月ぶりの高値で終わりましたが

著者:斉藤紀彦
投稿:2019/04/04 19:42

値下がり銘柄数の方が多くなっています

日経平均は+11円高の21724円とわずかながら続伸しました。

朝方は、米ハイテク株高を好感して高く始まったあとは下落に転じる場面もありましたが、米国株時間外取引の堅調推移や上海株が5日続伸したことから高値では+74円高の21787円まで上昇しました。

後場に入ると、手控えムードが広がって前日終値付近でのもみ合いとなり、方向感に乏しい動きが続いたことから一日を通して日経平均の値幅は約124円にとどまりました。

米国株市場で、主な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が過去最高値を更新したことから、半導体関連や電子部品などが買われ、海運などの景気敏感株も買われた一方、陸運やガスなどの内需関連が軟調でしたが、日経平均の終値は3月5日以来約1ヶ月ぶりの高値となっています。

東証1部の売買代金は2兆1147億円、騰落銘柄数は値上がり873銘柄、値下がり1158銘柄、日経225採用銘柄では値上がり93銘柄、値下がり130銘柄でした。

日経ジャスダック平均は続伸、東証マザーズ指数は反落しました。

日経平均のテクニカル指標は、高値圏を示唆するものが増えてきています。

きょうも小高く始まりましたが、3月4日の高値21860円や心理的なフシ目の22000円を前に伸び悩んで始値と同水準で引けました。

週末に米雇用統計の発表を控えるなか、日経平均の上げ幅が今週に入って500円超となっていることから、短期的な過熱感も意識され始めています。

東証1部全体でも日経225採用銘柄でも値下がり銘柄数の方が多くなるなど、やはり戻り売り圧力が高まってきていると思われますので、さらに上昇するところがあれば利益確定売りを積極的に進めるところだと思います。

もし21860円を上回ったり、22000円を試しに行ったとしても、そこは買う場面ではないと思っています。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想