主要株価指数はそろって連日で年初来安値を更新していますが

著者:斉藤紀彦
投稿:2018/12/21 17:55

すでに売られ過ぎ水準には来ていると思います

日経平均は-226円安の20166円と大幅に4日続落しました。

朝方は、米国株が連日で大幅安したことや、円高ドル安の進行を嫌気して安く始まると、上海株の下落も重しとなって安値では-385円安の20006円まで下落しました。

後場に入ると、日銀のETF買い期待などで下げ渋りましたが、3連休を控えていることから戻りも鈍い展開で、終始持ち高調整の売りに押されました。

東証業種別株価指数は全33業種が値下がりし、日経平均は連日で年初来安値を更新して17年9月15日の終値19909円以来ほぼ1年3ヶ月ぶりの安値水準で終わりました。

東証1部の売買代金は3兆5573億円、騰落銘柄数は値上がり225銘柄、値下がり1886銘柄、日経225採用銘柄では値上がり24銘柄、値下がり199銘柄でした。

日経ジャスダック平均は6日続落、東証マザーズ指数は大幅続落でともに年初来安値を更新しました。

日経平均のテクニカル指標は、総じて底値圏を示唆する水準になっています。

東証1部全体で年初来安値は1335銘柄となり、日経平均は4日間で1300円あまり下落してTOPIX、JPX400とともにそろって年初来安値を更新しています。

日経平均の25日線かい離率は一般的に底値圏のメドとなる-5%を超えて-6.61%となりました。

きょうは3連休を前にして、信用取引や先物などの追証発生に伴う処分売りに加えて、見切り売り、年内最終受け渡しを25日に控えた換金売り、順張り系ファンドの追撃売りなどから心理的なフシ目の20000円割れを試す展開となりましたが、すでに目先は売られ過ぎ水準まで来ていると思います。

まだ不安定さは否めませんが、段階的に買い下がっていい水準まで来ていると思いますし、新興市場を含めてリバウンド入りは近いと思います。

後から振り返れば、日経平均の20000円絡みは買いだった、と思うような展開になると思っています。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想