日経平均も年初来安値を更新しましたが

著者:斉藤紀彦
投稿:2018/12/20 20:08

目先はリバウンドが近いと思います

日経平均は-595円安の20392円と大幅に3日続落しました。

朝方は、米国株の大幅反落を受けて安く始まると、上海株が3日続落したことや米国株時間外取引の下落転換、112円付近まで円高ドル安が進んだことも重しとなってさらに売られました。

日銀金融政策決定会合では、当面の金融政策の運営は現状を維持すると発表しましたが、相場への影響は限定的で信用取引での追加証拠金発生を避けるための投げ売りも出るなか、日経平均は3月23日に付けた年初来安値20617円を9ヶ月ぶりに割り込んで終わり、2017年9月29日以来およそ1年3ヶ月ぶりの安値となりました。

東証1部の売買代金は3兆43億円、騰落銘柄数は値上がり74銘柄、値下がり2047銘柄、日経225採用銘柄では値上がり11銘柄、値下がり213銘柄でした。

裁定解消売りの影響で、ソフトバンクが約43円、ユニファミマが約32円、ファーストリテが約28円など、日経平均を押し下げています。

日経ジャスダック平均は5日続落で年初来安値を更新、東証マザーズ指数は大幅反落で10月29日につけた年初来安値に接近しました。

日経平均のテクニカル指標は、総じて底値圏を示唆する水準になってきました。

東証1部上場銘柄のおよそ半分にあたる1079銘柄が年初来安値を更新し、日経平均、TOPIX、JPX400はそろって年初来安値を更新しています。

日経平均は3月26日の安値20347円も割り込む場面があり、25日線かい離率は一般的に底値圏のメドとなる-5%を超えて-5.85%となりました。

きょうは投げが投げを呼ぶ展開となるなか、新興市場の大幅下落もさらに投資家心理を悪化させましたが、目先は売られ過ぎ水準といえる位置まで来ていると思います。

また安値圏での売買代金3兆円超えも相場の上昇転換が近いことを示唆しやすいなか、日経平均の予想PERなどから見た相場の割安感にも注目が集まりやすくなると思います。

やはり目先は段階的に買い下がっていい水準まで来ていると思いますし、新興市場を含めてリバウンド入りは近いと思います。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想